新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、山口県は21日、村岡嗣政知事や県幹部らでつくる対策本部会議を開いた。感染予防のため、村岡知事は県主催のイベントについて、規模や会場を考慮して中止や延期を自ら判断する考えを示した。
県によると、20日までに9人がウイルス検査を受け、いずれも陰性だった。1月31日から県内10の保健所などに設けた相談窓口には、体調不良や受診方法などについて1014件の相談が寄せられた。うち180件は受診を勧めたという。会議では、予備費3820万円を投じ、ウイルス検査に必要な装置を新たに購入し、態勢を強化することも報告された。
岩国市、山口市でもこの日、対策会議が開かれ、小・中学校の卒業式など、今後開催される行事については、アルコール消毒液を設置するなどの対策をとることを確認した。
県内各地では21日、イベント中止の発表が相次いだ。3月1日に美祢市で予定されていた「Mine秋吉台ジオパークマラソン」にはスタッフを含め計約2650人が参加予定だった。参加料は返金せず、参加賞の大会オリジナルTシャツなどを郵送する。1930人が参加予定の3月15日の「くすのきカントリーマラソン（宇部市）」のほか、下関市が北九州市と共同運行するバスツアー「ぐるっと関門夜景バス」も、今月22日以降の全5回が中止になった。計約160人が予約していた。
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February 22, 2020 at 07:30AM
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山口）新型肺炎、県が態勢強化 行事の中止相次ぐ - 朝日新聞社
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