【リヤド＝共同】サウジアラビアの首都リヤドで開かれた二十カ国・地域（Ｇ２０）財務相・中央銀行総裁会議が二十三日、共同声明を採択して閉幕した。肺炎を引き起こす新型コロナウイルスを含む「世界的なリスクへの監視を強化する」と表明。世界経済の成長持続へ「全ての利用可能な政策手段を用いる」方針で一致した。ただ、新型肺炎の発生源である中国の閣僚や中銀総裁は国内対応を優先して欠席したため、具体的な対応策を議論するには限界があったとみられる。
声明は、世界経済は二〇二〇〜二一年に緩やかに上向くが、米中貿易摩擦などによる「下振れリスクは根強い」と指摘。新型肺炎を含むリスクに対処するため「さらなる行動を取る用意がある」とした。
議長国サウジのジャドアーン財務相は閉幕後の記者会見で「Ｇ２０は新型コロナウイルスのリスクを注視し、世界経済の影響を防ぐ適切な政策を取ることで一致した」と述べた。
日銀の黒田東彦総裁は会見で、新型肺炎について「不確実性が大きい。最大限の注意を払う必要がある」と強調。麻生太郎財務相は影響が「どれくらいになるか見えていない」と語った。
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February 25, 2020 at 05:53AM
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新型肺炎リスク Ｇ２０「監視強化」 共同声明採択し閉幕:経済(TOKYO Web) - 東京新聞
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