光に敏感な聴覚障害者が、職場で上司が窓のブラインドを開けるよう指示したのはパワーハラスメントに当たるなどとして、勤務先のオリックスに慰謝料などを求めた訴訟の和解が東京地裁で成立した。原告の和田明子さん（48）と代理人の弁護士らが4日、記者会見して明らかにした。和解は2月21日付で、オリックスは聴覚障害者が働きやすい職場づくりに取り組むと約束したという。
オリックスは「訴訟に関しては和解したかどうかも含めて答えられないが、障害を持っている方も含めて全社員の職場環境の向上に引き続き努めていく」（広報）としている。
原告側によると、和解には、重要な会議で聴覚障害者や上司から申し出があれば、会社側が手話通訳者の手配を検討することなどが盛りこまれた。ほかの和解の内容は非公表。和田さんは会見で、手話通訳者を通して「聞こえる者と聞こえない者が力をあわせてたたかった」と意義を語った。提訴は2017年3月で、300万円の慰謝料と賃金の減額分の支払いなどを求めていた。（内藤尚志）
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March 06, 2020 at 09:00AM
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オリックスと聴覚障害者の訴訟、和解 - 朝日新聞
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