新型コロナウイルスの集団感染が判明した千葉県東庄町の障害者福祉施設「北総育成園」の入所者には知的障害のある人が多く、環境の変化に敏感な人もおり、配慮が必要になっている。県などは施設内での感染者の分離といった拡大防止策の検討を進めながら、普段通りのケアの継続を目指す。
県によると、入所者は普段個室で生活しているが、現在は同じフロア内に感染者と非感染者が混在している状態。今後、感染者や感染者の世話をする職員の動線の分離が欠かせないが、担当者は「入所者を移動させるだけでも弊害が出ることがある」と話す。
施設で勤務する職員も30人以上が感染し、ケアに当たる職員が不足していることから、他の系列施設からの応援なども検討。できるだけ環境変化が急激にならないよう、施設は医師らと協力し、それぞれの入所者の状態を確認しながら移動方法を調整した上で、食事などは通常通り提供を続けるとしている。
施設では職員が使うマスクなどの物品も不足しており、船橋市は備蓄していたサージカルマスク2千枚や消毒薬、防護服、ゴーグルなどを施設に提供。施設の一部も既に消毒したという。〔共同〕
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March 30, 2020 at 10:07AM
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普段通りのケア継続へ 入所者の環境変化に配慮 - 日本経済新聞
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