ツイートする前にちょっと考えましょ。
良心から来るアドバイスも、悪意のあるデマも、玉石混交な情報のブラックホールとなるSNS。その代表的なプラットフォームのひとつであるTwitterが、今後コロナウイルスに関するデマ対応を強化する、とブログで発表しました。
その触りの部分が、一連のツイートとして投稿されています。
具体的には、
— Twitter Japan (@TwitterJP) 2020年3月23日
✔ Twitterではより多くの強制的対応が取れるよう、テクノロジーの改善に取り組んでおり、その結果としていくつかの間違いが生じる可能性があります。
✔私たちは日々どのような変更を行う必要があるのかを検討しています。
✔私たちは世界中のパートナーと密接に連携し続けています。
私たちは急速に展開する現在の状況に対応し、今後も継続してCOVID-19に関わるTwitterルールの見直しを行い、必要な変更を行っていきます。
詳細は以下ブログをご覧ください。https://t.co/Y4K2eGW91Q
— Twitter Japan (@TwitterJP) 2020年3月23日
機械学習と人力でツイートを念入りにチェック
ブログでは、まずツイート内容が攻撃的だったり意図的な情報操作の可能性があるコンテンツに対して、機械学習および自動化拡大を図るものの、機械に頼るだけでは判断にバラつきが生じるので自動的にアカウントを凍結することはなく、人力でも管理を併用するとあります。
Twitterにおける「危害」の定義を拡大
続いて、各公的機関と連携して新たなガイダンスを設けたことも書かれています。これは何項目もあるので実際に読んでいただきたいのですが、たとえば政府や医療機関が「社会的距離が効果的」と発表していることを否定したり、「ウイルスは熱に弱い」や特定の製品を使用すると「除菌に効き目がある」など根拠のない情報を拡散しようとすると、ツイートが削除されることになりました。
他にも、「石鹸での手洗いはメーカーのプロパガンダだ」や、「騒動は株式市場を崩壊させ、資本主義を破壊しようとする陰謀だ」など事実無根の思想的な投稿や、「食料が輸入されないので今から買い占めに行こう」など社会的な不安を引き起こしかねない扇動もいけません。それに「色素の濃い人たちはメラミン生成のおかで免疫がある」とか、特定の「聖典や経典を読めば感染しない」といった人種や国籍、宗教団体などにまつわる根も葉もないデマもアウトです。
これらは仮に冗談であってもデマと見なされ、AIとリモートワークをしているTwitter社の社員たちにより、削除の対象となります。線引きが難しいものも多いかと思いますが、情報を拡散しやすいTwitterだからこそ、こうした取り組みに対して徹底しようと試みているのがわかります。
非常時のSNSは情報精査が大変
東北大震災のときもそうでしたが、今回のコロナ騒動でもやれ熱湯が効くとか納豆が効くとか根拠のないお話が飛び交ったり、便乗商法でタンポポ茶を売ろうとした薬局が摘発されるなど、デマやニセ情報は枚挙に暇がありません。他にも「陽性から回復したのでアイドルのライヴに参戦します」と感染を装った投稿で警察のお世話になった人もいました。ともあれ、そのまま鵜呑みにせず自ら判断することが必要です。
ちなみにですが、YouTubeでは信頼できるコロナ関連情報をお知らせする取り組みが始まりました。各社がそれぞれの工夫をしています。
Source: Twitter, Twitter Japan
"強化する" - Google ニュース
March 24, 2020 at 07:00PM
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Twitterがコロナのデマ対応を強化するって - ギズモード・ジャパン
"強化する" - Google ニュース
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