
野菜が苦くて文字通り苦手だという人は、ひょっとするときわめて味に敏感な“スーパーテイスター”かもしれない。
野菜の苦みに敏感な“スーパーテイスター”
野菜は毎日しっかり食べたいものだが、苦手でどうしてもあまり食べられないという向きもあるだろう。美味しい野菜を食べた体験がないからだという手厳しい指摘もあるかもしれないが、そこには遺伝的な要因もあるようだ。
米・ケンタッキー大学医学部の研究チームが先日にペンシルベニア州フィラデルフィアで開催された「アメリカ心臓協会」の学会で発表した研究では、味覚遺伝子の塩基配列のあるパターンで、苦みにも敏感に反応する“スーパーテイスター”になることが報告されている。そしてこのスーパーテイスターは野菜の摂取量が少ない傾向があるというのだ。
苦味を感じる味覚遺伝子である「TAS2R38」において、PAVと呼ばれる異変体のコピーを2つ持つ人は、特に苦みに敏感で苦い食べ物を敬遠する傾向があることを研究チームは今回の研究で突き止めている。
研究チームは175人(平均52歳、70%以上が女性)を対象に調査を行い、収集したデータを分析した結果、PAV型の遺伝子を持つ人は、食べた野菜の量が参加者の下半分にランクされる可能性が2.5倍以上になることが判明した。しかしながら塩、脂肪、砂糖の摂取量には特に影響を及ぼしてはいなかった。
スーパーテイスターの人々は、野菜を食べる際にドレッシングなどを多く使うのではないとも思われたのだが、実際にはそんなことはなく、単純に野菜の摂取量が少ないだけであった。
研究チームは今回の研究で、スーパーテイスターに向けた野菜の味付けや調理法を探り、またどの野菜であればスーパーテイスターにも比較的容易に食べられるのかを検証することを思い描いている。野菜が苦手だという人は、自分にあった野菜の摂取法を探ってみるべきなのだろう。
我慢して食べているとそのうち好物になる?
遺伝的に苦みに敏感な人がいることはわかったが、それでも後天的に味の好みを変えられる可能性があることが最近の研究で報告されている。食習慣によって唾液中のタンパク質が変化し、苦手な食べ物が美味しく感じられることがあるというのである。
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March 07, 2020 at 10:12AM
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