2020年04月08日14時39分
東京五輪でメダル量産の期待を背負う日本レスリング界が、大会の１年延期に苦悩している。日本レスリング協会は女子が最低で金３個、男子も複数の金を目標に強化を進めてきたが、計画は仕切り直しとなった。
昨年の世界選手権で日本が獲得した五輪出場枠は男女計８階級。世界レスリング連合からこの出場枠を維持することを通達された日本協会は、五輪代表に決めた８選手をそのまま来夏の代表とする方針だ。
それ以外の１０階級で予選に臨む代表選手も変更はしない。西口茂樹強化本部長は「もともと、五輪代表はできるだけ早く決めて強化するつもりだった。今さら変更しようという意見はなかった」と説明する。
代表選考に関しては明確な姿勢を示しているが、新型コロナウイルスの感染拡大は止まらず、強化は滞っている。４、５月に予定していた代表合宿は中止。五輪連覇を狙う女子５７キロ級の川井梨紗子（ジャパンビバレッジ）、６８キロ級の土性沙羅（東新住建）が拠点とする至学館大も活動休止中だ。選手同士の接触が避けられない競技だけに、スパーリングなど本格的な練習は難しい。
女子を長く指導してきた栄和人強化本部長が２０１８年にパワハラ問題で辞任。後を継いだ西口氏は、新たに専任の栄養士やメンタルコーチを置いて選手との個別面談を頻繁に行うなど、代表チームを取り巻く環境を整備してきた。１年延期で先が見通しにくくなり、「やれることは何でもやる。感染拡大の収束を待ち、練習する時間が増えたと思って強化していく」と覚悟を示している。 
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April 08, 2020 at 12:43PM
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レスリング、代表維持も強化に試練 練習環境整わず―東京五輪 - 時事通信ニュース
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