米 シティグループは、日本拠点での投資銀行業務強化の一環として、クレディ・スイス証券で企業の合併・買収(M&A)部門の責任者を務めた中塚健介氏(41)を7月1日付で採用する。M&A部門のマネージング・ディレクターに就く。
シティグループ証券投資銀行統括本部・共同統括本部長の把田太郎、加藤浩隆両氏が取材で明らかにした。中塚氏は同証が強化を急いでいたテクノロジー・メディア・通信(TMT)分野に強く、2019年の パナソニックによるポラリス・キャピタル・グループへのセキュリティーシステム事業売却ではパナソニック側のアドバイザーを務めた。

シティグループのロゴ
Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg
シティ証は昨年7月、ドイツ証券でTMT担当バンカーだった北川憲二郎氏を採用。ほかにジュニアレベルのバンカーも採用しており、中塚氏の加入で当面の陣容は整ったという。今後の採用について、把田氏は「状況を見て考えていきたい」と述べるにとどめた。
加藤氏は「TMTセクターは、M&Aや株式引き受け(ECM)、債券引き受け(DCM)を担う投資銀行業務全体としてみて、案件量が非常に多い。特に日本では過去4ー5年で一番大きな案件セクターとなっている。今後もこの傾向は続くとみており、最大の票田であるTMTをしっかり強化する必要があった」と説明した。
19年の日本関連M&Aの上位を例にとると、 ソフトバンクグループ傘下で「ヤフー」を展開する ZホールディングスとLINE( ライン)の経営統合、 富士フイルムホールディングスによる富士ゼロックスの完全子会社化などがTMTセクターの案件に分類される。
さらに加藤氏は、シティグループが「グローバルでトップ3を目指すという目標を掲げている」と述べ、「今回の採用で日本の投資銀行部門が常にトップ3を目指すための態勢が整った」とした。ブルームバーグのデータによると、19年の日本関連M&Aの助言ランキングでシティは10位だった。
シティは昨年2月、日本での顧客サービス向上のため、証券と銀行にまたがる投資銀行・法人金融部門を新設した。把田氏は「外資系金融の中で、キャッシュマネジメントに強みを持つシティの商業銀行部門は圧倒的に存在感があり、銀証連携は非常にうまく回っている。銀行部門が大きな顧客基盤を持っていることで、投資銀行部門でお付き合いのない顧客とも接点を持てる」と述べた。
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June 25, 2020 at 06:01AM
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米シティ:クレディ・スイス証の中塚氏を採用へ-日本のM&A強化 - ブルームバーグ
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