シンガポール政府は21日夜、飲食店で実施している新型コロナウイルスの感染対策を強化すると発表した。店内音楽の音量を制限するほか、客の安全対策違反に伴う摘発を強化する。感染リスクを高める違反行為が散見されているためという。一方で、屋外でのグループ活動などの制限は緩和する。いずれも即日で適用する。
飲食店の店内で流せる音楽については、小さい音のＢＧＭのみとする。大音量で曲を流す店で、客同士がマスクを着用していない状態で、大声で話す事例が散見されたためという。生演奏とスポーツ中継やテレビ番組の放映は、引き続き禁止する。
客の違反行為に伴う摘発も強化する。店内飲食は解禁しているが、現行の規定では、グループ客は最大５人まで、テーブル同士の間隔は１メートル以上空けることを義務付けている。
ただ６人以上の客が複数のテーブルに散らばり、テーブル間を移動しながら飲み食いする例があるため、飲食店に対して同一客による複数のテーブル席の予約を受け付けないよう呼び掛けた。違反行為の摘発にはちゅうちょしないとの姿勢も強調した。
このほか、週末に混雑する商業施設「ラッキープラザ」と「ペニンシュラプラザ」では、29日から入館を制限する。ＮＲＩＣ（国民身分証）番号およびＦＩＮ（外国人登録番号）の末尾の数字が奇数か偶数かに応じて、入館できる日を分ける。
一方で、個人活動に関する感染対策規定は一部で緩和する。太極拳教室など屋外での団体スポーツ活動は、既に一部の施設で最大50人での活動を認めている。今後は住宅街の広場や公園などでも同様の活動を認める。ただし人同士の距離を１メートル以上開けることを条件とする。
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August 23, 2020 at 03:41PM
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飲食店の感染対策強化、その他は緩和も シンガポール・サービス - NNA ASIA
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