ガンバ大阪は28日、酒気帯び運転などの疑いで書類送検されていたFWアデミウソン(26=ブラジル)との契約を同日付で解除すると発表した。

クラブによると、同選手の道路交通法違反などの容疑について警察の事情聴取が終わり、同選手と被害者との示談が成立。その上で25日にクラブでは臨時取締役会を開催し、日本協会統一選手契約書の「第9条 クラブによる契約解除」における「刑罰法規に抵触する行為を行ったとき」などに該当するため、契約解除の処分に至ったという。

小野忠史社長(59)は、今回の件を改めて謝罪した上で「クラブとして厳粛に受け止め、吹田警察署にご協力をいただき、交通安全講習会の開催やJリーグによるeラーニングの再受講等、クラブ全員で再発防止に向けた取組みを実施致しておりますが、クラブ全体でコンプライアンス徹底を継続的に取り組み、信頼回復に努めて参ります」となどコメントした。

アデミウソンは10月24日夜から25日朝にかけ、大阪市内の繁華街で飲酒。そのまま練習場へ向かう途中、大阪・茨木市の近畿自動車道で隣の車線を走っていた乗用車に接触する事故を起こし、走り去った疑い。

相手にけがを負わせたまま逃走したとして、大阪府警は今月14日、道交法違反(酒気帯び運転、ひき逃げ)と自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで書類送検していた。

アデミウソンは問題を起こすまでは、今季21試合6得点と上位争いに貢献。ブラジルから15年に横浜Fマリノスに入団、16年からはG大阪に移籍して今季5年目で、J1通算154試合42得点だった。