プロ10年目で初めて1軍登板がなかった日本ハムの斎藤佑樹投手(32)が9日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、350万円減の年俸1250万円(金額は推定)でサインした。
2軍調整中だった今季終盤に右肘痛を発症。この日の会見では手術も選択肢にあったことを明かした上で、最短での復帰を目指して患部の血液を採取し、血小板を増やす培養を施したものを注射して自然治癒力を促進させる「PRP(自己多血小板血しょう注入)療法」を選択した。
プロ11年目となる来季へ向け「野球を続けるか、続けないかということに関しては迷いはなかった。野球はやりたいという思いはありました。場所を問わずということを考えるんだったら迷いはなかったです」とした上で、日本ハムで現役を続ける上で「自分自身が置かれている状況と立場をちゃんと把握しているつもりで、ただそれでも野球がやりたい気持ちが強かった。それで相談しに行った」と栗山監督と吉村浩GMとシーズン終了前に面談の場をもったことを明かした。「やっぱりファイターズに対してという気持ちと、あとはファンの方に対しての気持ちがやっぱり強くあった。それに関して監督と吉村GMに相談をした」とした。
栗山監督からは「もう1年肘を治して、もう1年グラウンドに出て、必死になって泥だらけになってやってみろ」という言葉をもらったという。「僕自身は、また場所を与えられた以上は、また応援してくれる方がいる以上は、精いっぱい自分ができる限りの努力をして、またグラウンドでチームに貢献できるように頑張ることが僕の今のやるべきことかなと思います」とリハビリを経て再起を誓った。
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