日本相撲協会は9日、親方や力士ら協会員約900人に対して実施した新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査の結果について、九重部屋の西前頭13枚目千代翔馬、西十両5枚目千代鳳、幕下以下の力士2人、友綱部屋の幕下以下の力士1人の計5人の感染を発表した。また、陽性者及び濃厚接触の可能性がある協会員の初場所(10日初日、東京・両国国技館)休場を発表。休場者は以下の通り。

九重部屋 力士全員、九重親方(元大関千代大海)、木村龍之助、床岳、床丸

友綱部屋 力士全員、友綱親方(元関脇旭天鵬)、大島親方(元関脇魁輝)、玉垣親方(元小結智ノ花)、式守友和、式守友太郎、床幸

荒汐部屋 力士全員、荒汐親方(元前頭蒼国来)、式守一輝、床仁、床光

宮城野部屋 力士全員、宮城野親方(元前頭竹葉山)、式守誠輔、床竣

湊部屋 木村元基

新型コロナの影響により、関取15人を含めた力士65人が休場する事態となった。

電話取材に応じた芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「お客さんの安全、安心のために検査した。各部屋の接触は見られなかった。部屋だけで抑えられたのが良かった。1都3県で感染者が爆発的に増えている。見切り発車をして開催していたら、感染者が場所中に出てクラスターが発生しかねない状況だった。(検査は)いい判断だったと思う」と検査結果を振り返った。本場所開催中に感染者が出た場合については「一刻も早く封鎖していくしかない。取組は濃厚接触者に当たらないと専門家の先生も言っていた」と説明した。