【ソウル=相坂穣】北朝鮮の朝鮮中央通信は13日、平壌で5日から開かれていた朝鮮労働党大会が12日閉幕し、金正恩総書記が「核戦争抑止力の強化の必要性」を訴えたと伝えた。正恩氏の妹の金与正氏は、韓国当局が党大会関連の軍事パレードを確認したと発表したことに反発する談話を出した。
◆米に触れず、バイデン政権の出方見極める
正恩氏は閉幕に合わせ「国家防衛力を質、量的に強化することを重要な課題として堅持する」と述べたが、米国には直接言及せず、バイデン新政権の出方を見極める姿勢を示した。
党大会は、8日間の日程で終了し、歴代8回では1970年大会の12日間に次ぐ2番目の長さだった。
与正氏は談話で、韓国軍が平壌で10日深夜に軍事パレードが行われた情報を捕捉、追跡しているとしたことについて「同民族に対する敵意を隠せない表現だ」と非難した。朝鮮中央テレビなど国営メディアは12日まで軍事パレードの開催を伝えていない。
◆与正氏談話で韓国に強硬姿勢、対外的政治力を維持
与正氏は党大会で、党政治局員候補から外れており、談話の名義も「党第一副部長」から「党中央委員会副部長」に降格された。国内向けに経済目標の未達成などの責任を正恩氏の代わりに取ったとの見方があるが、韓国に強硬的な談話を出し、対外的政治力を維持していることを示した。
朝鮮中央通信は、国会に相当する最高人民会議が17日に招集されると伝えた。新たな経済5カ年計画や人事案などが採択される。
関連キーワード
からの記事と詳細 ( 金正恩総書記 核抑止力の強化訴え 朝鮮労働党大会が閉幕、金与正氏は降格 - 東京新聞 )
https://ift.tt/35Cb7Yx
No comments:
Post a Comment