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Friday, January 1, 2021

ふたたび賜杯を手に 大関正代「熊本に元気を届けたい」 - 熊本日日新聞

 昨年、熊本県宇土市出身の正代関(29)=時津風部屋=が、熊本県出身力士として初の幕内優勝と栃光(天草市出身)以来58年ぶりの大関昇進というダブルの快挙を成し遂げた。「ここ数年、熊本では暗い話題が続いた。元気が出るようなニュースをこれからも届けたい」。古里を気遣う温かな眼差[まなざ]しは、さらなる高みを見据える。(聞き手・田中祥三)

 -初場所の13勝、7月場所の11勝に続き、秋場所で千秋楽に13勝目を挙げて優勝した。

 「19年の秋場所で大負け(3勝12敗)し、『自分に足りないものって何だろう』と考えた。腰が高いのは癖。そこは吹っ切って、立ち合いの圧力を強化するため下半身を本格的に鍛え始めた」

 「5月場所の中止が決まった後は上半身も強化し、さらに立ち合いにいい影響が出た。昨年は入門して以来、一番充実した年だったと思う」

 -優勝直後、花道で付け人と一緒に涙を流す場面もあった。

 「勝ち残りで土俵下にいたら、弓取り式をする同じ部屋の将豊竜が泣いていて。それを見て、込み上げるものがあった。花道に戻り感情が一気に出た」

 -大関に昇進し、部屋では若手を引っ張る立場になった。

 「負けられない思いは大きくなった。自分が稽古する姿を見て、周りも刺激を受けたらいい。『あれをしろ、これをしろ』と言うのは得意じゃないので」

 -11月場所は3日目に左足首を痛め、5日目から休場した。

 「初日に土俵下に尻をぶつけ、2、3日目は痛み止めを飲んで臨んだ。(3日目の高安戦で)負傷した後は鈍い痛み程度だったが、薬が切れると痛くなった。でも順調に回復している」

 -将来の横綱昇進を期待する声も多い。今年の意気込みを。

 「まずは勝ち越して、かど番を脱出することと、大関として優勝争いに加わること。もう一度優勝したら、そういうこと(横綱昇進)も視野に入ると思う」

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