日本株は大幅高、米景気回復期待でリスクオン－金利上昇で金融株買い - ブルームバーグ

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７日午前の東京株式相場は大幅高。ＴＯＰＩＸ（東証株価指数）の上昇率は２％を超え、取引時間中で2018年10月２日以来およそ２年３カ月ぶりの高値を付けた。米上院の主導権を民主党が握ったことで、大型追加経済対策が講じられれば米景気が回復に向かうとの見方からリスクオンの姿勢が強まっている。保険や銀行などの金融、非鉄製品など素材といった景気に敏感な業種を中心に広く買われている。

ＴＯＰＩＸの午前終値は前日比37.27ポイント（2.1％）高の1833.45 日経平均株価は497円15銭（1.8％）高の２万7553円09銭

＜きょうのポイント＞

米 民主党が６年ぶりに上院主導権を奪還－ジョージア州決選投票で勝利 米10年債利回りは８ベーシスポイント上昇して１％超ー昨年３月以来初 緊急事態宣言へ、期間は８日から２月７日まで： タイムライン

　　米ジョージア州で５日に行われた連邦議会上院２議席の決選投票で民主党の２人の候補が勝利した。６日の米株市場では積極的な追加経済対策や環境に配慮した政策が講じられるとの見方から金融や素材、資本財株などが上昇した。これを受けて日経平均株価も一時500円以上の上げ幅となり、225採用銘柄のうち218銘柄が前日終値を上回って午前の取引を終えた。

　　りそなアセットマネジメントの下出衛チーフストラテジストは、米国政治が民主党支配となり、大規模な追加経済対策で「米国景気が回復すれば、世界景気も回復するとの見立てが株価を押し上げている」と述べた。外国為替市場がドル売りに向いていることも「安全通貨としてのドルが売られる流れを示唆し、リスクオンの相場模様を表している」と話した。

　　上昇が続くかについては懐疑的と下出氏はみている。「きょうの株式市場が織り込んでいるほど景気が回復するかは不透明。揺り戻しの可能性もあり、バリュー株へのシフトが起こったと決めつけないほうがいい」と述べた。

• 東証33業種は全業種上昇し、保険、その他金融、銀行、鉄鋼、非鉄金属などが上昇率上位

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