[東京 25日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比135円98銭高の2万8767円43銭となり、反発した。米株は前週末には下落したものの時間外取引で先物が堅調となり、日経平均は終始強もちあいの展開となった。
ただ、明確な方向性は感じられず、一気に高値を取りに行くような動きにはなっていない。
22日の米国株式市場は、ダウ工業株30種とS&P総合500種が反落。IBMやインテルが低調な決算を受けて売られ、相場を圧迫した。決算に敏感な動きとなっているが、今週から3月期企業の第3・四半期決算発表が本格化する日本の株式市場も決算への注目度が高くなるという。
実際に「半導体関連株を中心に好決算を先取り買いしようとするムードが強い」(国内証券)との声が聞かれ、全体の方向性は感じられない中でも、決算を意識する形で個別物色が繰り広げられている。
市場では「今週発表が予定されている値がさハイテク企業については、かなり先取り買いされているため材料視されない可能性が高い。来週以降の機械、エネルギーなどのセクターなどの決算が要注目だ」(野村証券・投資情報部投資情報二課課長代理の神谷和男氏)との声が聞かれた。
TOPIXは0.21%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆0342億6200万円。東証33業種では、医薬品、電気・ガス業、サービス業などが上昇し、海運業、その他製品などの下げが目立つ。
個別では、エーザイなど薬品株が上昇したほか、東京エレクトロンなど半導体関連株もしっかり。指数寄与度が大きいファーストリテイリングも堅調に推移したが、ソニー、日本製鉄などがさえない。
東証1部の騰落数は、値上がりが1384銘柄、値下がりが709銘柄、変わらずが 92銘柄だった。
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