全日本卓球選手権最終日が17日、大阪市・丸善インテックアリーナ大阪で行われ、男子シングルス決勝では、及川瑞基(23=木下グループ)と森薗政崇(25=BOBSON)が対戦。フルゲームまでもつれた末に及川が4―3と死闘を制し、初優勝を飾った。
どちらが勝っても初の頂点となる決勝の舞台。及川は第1ゲームを8―11で先取されると、第2ゲームはジュースの末に10―12で奪われる苦しい序盤となった。その後、第3ゲームを11―5で奪取。しかし、第4ゲームを8―11で落とし追い込まれてしまう。それでも第5ゲームを11―9、第6ゲームをジュースの末に12―10で競り勝った。そして試合は最終第7ゲームへ。これを及川が制し、序盤の崖っぷちから逆転で全日本チャンピオンに輝いた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により無観客での開催。感染拡大防止の観点から、例年実施されていた男女のダブルス、混合ダブルスは行われず、一般男女シングルス、ジュニア男女シングルスの4種目で争われる異例の方式だった。そのほか、注意事項として「不要な声出しをしないこと。特に大きな声を出さない」「卓球台で手を拭かない」「卓球台の汗は副審に拭いてもらう」など“新様式”での戦いとなった。
及川は初戦となった4回戦で竹村浩輝(同大)に4―0のストレート勝利で好発進。その後も順調に駒を進め、準々決勝では東京五輪男子代表の張本智和(木下グループ)と対戦し、4―1で勝利する勢いを見せていた。また、今大会は張本のほか、丹羽孝希(スヴェンソン)もエントリーしていたが準々決勝で敗退。五輪代表が8強で全滅するという波乱が起きていた。
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