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Sunday, January 17, 2021

【ハンドボール】世界選手権 今夜アジア王者カタールへリベンジ【YouTubeで中継】 - スポーツナビ

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Yukihito TAGUCHI / JHA

日本ハンドボール協会

15日のクロアチア戦では決定率100%で4得点と、技術の高さを見せたRW元木博紀選手(大崎電気所属) 15日のクロアチア戦では決定率100%で4得点と、技術の高さを見せたRW元木博紀選手(大崎電気所属) Yuhikito TAGUCHI / JHA

エジプトで開催中の第27回男子ハンドボール世界選手権。日本代表「彗星JAPAN」は今夜、予選グループ第2戦でアジア王者カタールと戦います。

15日に初戦を迎えた日本は、欧州2位のクロアチアと対戦。日本は世界中の予想を裏切り、出だしからスピードに乗ってリードを奪い、一度も逆転を許さず、引き分けで勝ち点1を獲得。国際ハンドボール連盟(IHF)が「歴史的引き分け」と評する幕開けで注目を集めています。

第2戦の相手は、アジア選手権(2020年1月)を全勝優勝で4連覇したカタール。予選グループ初戦は30-25でアンゴラを破っています。スペイン人監督のもと、キューバやチュニジア、ボスニアヘルツェゴビナなど出身の選手も多く活躍するチームで、2015年の世界選手権で銀メダルを獲得して以来、国際的にも地位を確立しています。

対する日本は、初戦からの勢いに乗り、念願の打倒カタールを目指します。
クロアチア戦でMVPを獲得した司令塔CB東江雄斗選手(大同特殊鋼所属)は「カタールとは(2020年1月の)アジア選手権で対戦し、前半1点リードしていたが後半で逆転負けをしてしまった。リベンジということではすごく燃えている。クロアチアとの引き分けの悔しさをカタール戦でぶつけて、何としてでも勝ち点を取りたい」と戦意をあらわにしています。

クロアチア戦、司令塔としてゲームメイクしながら自身5得点の活躍でMVPを獲得したCB東江雄斗選手 クロアチア戦、司令塔としてゲームメイクしながら自身5得点の活躍でMVPを獲得したCB東江雄斗選手 Yukihito TAGUCHI / JHA

【観戦メモ】
▽試合:
予選グループC 日本対カタール
▽日時:
1月17日(日)日本時間23:30〜
▽配信:
日本からはIHFのYouTubeチャンネルで無料中継及び録画配信が見られます(この記事の下部にリンクあり)
▽公式情報:
日本ハンドボール協会(JHA)公式サイトのほか、JHA公式SNS(Facebook、Twitter、Instagram)及びJHA公式「ハンドボール日本代表応援団」SNS(Twitter、Instagram)で展開中。速報はTwitterでお届けしています(下部に公式サイトへのリンクあり)。
▽ハッシュタグ:
#Egypt2021#彗星JAPAN
▽大会について:
2年に1度、世界一を争う大会で、今回は32ヶ国が出場。4ヶ国の予選グループで上位3位までがメインラウンド(2次リーグ)へ進出。
グループCの日本は、15日にクロアチア、17日にカタール、19日にアンゴラと対戦し、メインラウンドではグループDからの各国と対戦となります。
▽カタールとの戦績(ダグル監督就任以来):
2018年1月 日本 23(9-19,14-21)40 カタール
2018年8月 日本 17(10-13,7-11)24 カタール
2020年1月 日本 28(17-16,11-20)36 カタール

クロアチア戦でロングシュートのセーブ率42%と大きく貢献したGK岩下祐太選手 クロアチア戦でロングシュートのセーブ率42%と大きく貢献したGK岩下祐太選手 Yukihito TAGUCHI / JHA

クロアチア戦で岩下選手に語りかけるアントニ・パレツキGKコーチ クロアチア戦で岩下選手に語りかけるアントニ・パレツキGKコーチ Yukihito TAGUCHI / JHA

クロアチアと29-29で引き分けた日本。チームで掲げた目標「失点を26か27に抑える」に近い結果となりましたが、その結果に大きく貢献したのがゴールキーパー(GK)の度重なるスーパーセーブでした。特に大事な局面でのセーブからの速攻での得点は、チームに流れを引き寄せる鍵となりました。

60分のうち45分出場した岩下祐太選手(29歳・183cm・トヨタ紡織九州所属)は瞬発力を強みとする選手。全体のセーブ率29%で、クロアチアの24%を上回るパフォーマンスを見せました。特に長身の選手から打たれるロングシュートに対しては42%と大きく貢献しました。これは日本のロングシュートに対するクロアチアのセーブ率29%と比較しても顕著な功績です。

大会前開幕前には、ダグル監督が「GKについては、アンテック(アントニ・パレツキGKコーチ)による代表GKへの熱心な指導もあり、我々は(日本国内の試合とは違う面も多い)国際試合の状況に通用するGKを擁している」と自信をのぞかせていましたが、それが初戦で証明された形となりました。

岩下選手はクロアチア戦後、こう振り返っています。
「GK3人とアンテック、北林先生(北林健治GKコーチ)の『チームGK』でずっと練習や相手チームの研究を一緒にやってきた成果が出た結果」
「(コロナ禍までは)海外に遠征にいって色々な海外の選手のシュートをたくさん受けてきた。海外選手の癖やシュートのタイミングはある程度自分の中で理解を深めてきていたので、自信をもって試合に臨むことができた

JHAは東京オリンピックへ向け、男子はアイスランド人のダグル・シグルドソン監督、女子はデンマーク人のウルリック・キルケリー監督と、ハンドボールの本場欧州からトップレベルの指導者を招き、国際試合の経験を多く積むために欧州遠征や欧州チームの日本招聘を重点的に実施し、代表チームの強化を進めてきました。

アントニ・パレツキGKコーチ(愛称アンテック)は、ポーランドやオランダの代表チームでの指導経験を経て、2018年度から男女の日本代表チームにGKコーチとして加わり、国際レベルでの専門的指導を行っています。デンマークを拠点に数多くのスター選手を育ててきた60歳のポーランド人ベテラン指導者です。

練習では、GKに必要な瞬発力や手足のコーディネーションなど基礎的なフィジカルトレーニングから始まり、シュート練習では各局面での基本方針に則ったセービングの動きを徹底させます。
基本方針に筋が通って理解しやすい一方で、練習メニューは驚くほど豊富で、選手は常に慣れない動きへの対応を要求されます。
練習後は『チームGK』で集まって練習や試合の映像を見直し。シュートシーン1本1本をアンテックが解説し、選手と対話しながら改善を図ります。試合前には相手チームの選手の映像を繰り返し見て、相手チームの選手個々の癖や動きを徹底的に頭に叩き込みます。

こうして『チームGK』で過ごす時間は長時間にわたり、頭も身体も疲労しますが、アンテックは「GKが一番大変なポジションなのは当たり前だ。君たちは他の選手たちよりすごいからGKなんだ。絶対あきらめるな。GKが強くなればチームは勝つ」と選手を鼓舞し、常に熱のこもった指導を行い、代表GKを国際レベルへ引き上げてきました。
彗星JAPANには、もう一人、アンテック以前からの長年のGKコーチである北林健治コーチが帯同(宮崎県立都城工業高校の教諭であり「北林先生」と呼ばれています)。アンテックと二人三脚でGKをサポートし、アンテックが意図することを日本人選手に最も分かりやすい表現で伝えるなど、貴重な橋渡し役にもなっています。

勝敗の鍵を握るともいえるGK陣の活躍にも、ご注目ください。

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