東日本高速道路は十二日、東京都調布市の東京外郭環状道路(外環道)工事現場近くで起きた道路陥没は、トンネル掘削中に土砂を過剰に取り込んだ結果、地盤が緩んだことが原因と明らかにした。有識者委員会が原因に関する報告としてまとめた。今後、地盤の緩みが生じた範囲を特定して補修するほか、工事再開に向け、施工管理の体制を強化するとしている。
具体的な再発防止策は、有識者委が三月までに取りまとめる最終報告書に盛り込む。
陥没現場近くでは、シールドマシンと呼ばれる大型掘削機を使い、地下深い「大深度地下」を掘り進めていた。東日本高速によると、周辺は砂利を含む固い地盤だった。こうした地盤では、マシンをいったん止めると正常に動かなくなるため、再開のたびにマシン内の調整作業を実施。その際、新たに想定を超える量の土砂がマシン内に流れ込んで地盤が緩み、それが地表近くに広がり、陥没につながった。
住民への補償について、東日本高速は住宅の損傷だけでなく、家賃の減収相当分や陥没に起因する病気の治療費なども対象にする方針を示した。
陥没は昨年十月に発生。東日本高速は昨年十二月、トンネル工事との「因果関係を認めざるを得ない...
中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。
※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。
関連キーワード
からの記事と詳細 ( 道路陥没、過剰取り込み原因 東京・調布、掘削工事の管理強化へ - 中日新聞 )
https://ift.tt/2NrKmA4
No comments:
Post a Comment