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Sunday, February 28, 2021

ヤクルト・広岡大志という男…智弁学園では岡本の1年後輩 飛躍の転機に…電撃トレードで巨人へ - スポーツ報知

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 広岡はプレーする姿は楽しそうで、野球の話を始めると止まらない。そして練習熱心。フルスイングの打球は見る者を魅了するが、体格やポテンシャルを考えると、昨年までの5年は歯がゆかった。大型遊撃手として期待を受けながら、19年に2リーグ制後、野手ワーストタイとなる開幕41打席連続無安打を記録。それでも志は高く、昨季は二塁や外野の練習に励んだ。

 野球を始めたのは自然な流れだった。「楽しい!」。亡くなった父の影響で、物心がついた時には身の回りにバットとボールとグラブがあった。小学3年でオール松原ボーイズに入団。「憧れの人」という光山英和監督(現楽天バッテリー兼守備戦略コーチ)から「とりあえず遠くへ飛ばそう」と教わったスケールの大きい野球が今も根底にある。

 小さい頃からメジャーリーグが大好きで、ヤンキースのファンだった。プロ入り前に米ニューヨークへ旅行し、ヤンキー・スタジアムを訪れた経験は今も忘れない。当時はすでに現役引退していたが、心を奪われているのはジーター。「意識しなくても見てしまう。見てる勝手な想像なんですけど、誰からも愛されて、勝手に好きでした」と目を輝かせていた。

 なかなか時間が割けないが、息抜きは映画観賞。年齢や豪快なプレースタイルを考えると、大作かアクションが好みかと思えば意外や意外。「『最強のふたり』とか面白かったです」。車いす生活の富豪と黒人青年の交流を描いたフランス映画。作品の選球眼は巧打者ばりだ。

 6年目の新天地。器用なタイプではなく、球団内にも「環境を変えれば…」と移籍を推す声は数年前からあった。16年にDeNA・三浦監督の引退試合で初打席で本塁打デビュー。何度も「これで終わりたくない」と口にしていた。智弁学園高で1年先輩の岡本や、かつて指導を受けた石井野手総合コーチとの“再会”が飛躍の転機になることを願う。(18~20年ヤクルト担当・田島 正登)

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