
札幌市で感染拡大に歯止めがかからないことから、道は5日の対策本部会議で、政府に対し、札幌市を対象地域としてまん延防止等重点措置を適用するよう要請することを決定しました。さらに6日から、市内全域の飲食店などに対し営業時間をさらに1時間前倒し午後8時までとするよう要請するなど、対策を強化することも決めました。
札幌市での感染の急速な拡大を受けて、道は5日午後、対策本部会議を開き、政府に対し、札幌市を対象地域としてまん延防止等重点措置を適用するよう要請することを決定しました。
さらに、今月11日までとしている大型連休の「特別対策」について、追加の対策を講じることも決めました。
▼札幌市でできる限り外出やほかの地域との行き来を控えるよう要請を続けるとともに、▼市内全域の飲食店などに対する時間短縮の要請は6日から、営業時間をさらに1時間前倒して午後8時までに、酒の提供は午前11時から午後7時までに限るよう強化します。
また、市内では、▼事業者にテレワークなどを促し出勤する人の7割削減を目指すほか、▼百貨店など大型商業施設に対しては混雑を招くような広告を控え感染防止対策を徹底すること、▼カラオケ設備がある飲食店に対しては昼夜を問わず対策が徹底できない場合にはカラオケの利用を控えることを働きかけます。
また、▼観光施設などのライトアップや繁華街の屋外広告は、午後8時以降は消灯するよう働きかけます。
【知事 “分水嶺で重要な局面”】
鈴木知事は対策本部会議で、「札幌市内で感染の急拡大を抑え、医療提供体制の崩壊を防いでいかなければならない。全道への急速な拡大を抑えることができるかの分水嶺にあり重要な局面だ。現在の非常事態ともいえる医療の状況を踏まえ、一人ひとりが札幌市内での外出自粛と、人と人との接触をできる限り避けることを徹底するようお願いしたい」と述べました。
そして、「道の『特別対策』や各地の緊急事態宣言、まん延防止等重点措置の期間は今月11日までとなっているが、全国的な感染対策の動向なども見ながら、12日以降の対策についても検討を進めたい」と述べました。
【知事“取り得る最後のカード”】
鈴木知事は対策本部会議のあと記者団に対し、「札幌市内は医療の非常事態と言える極めて厳しい状況だ。まん延防止等重点措置の要請は、総理大臣による緊急事態宣言の発令を除けば現行法上、知事として取り得る最後のカードで、感染の急拡大を抑え何としても医療の危機的な状況から脱却していかなけばならない」と述べました。
そのうえで、「変異ウイルスが市中に広がっている中、いまは人と人との接触を減らしていかなければいけない段階にある。道民、札幌市民には、札幌市での外出の自粛と往来の自粛を改めてお願いしたい」と述べ、協力を求めました。
一方、5日に札幌市で行われた東京オリンピックのマラソンのテスト大会について、鈴木知事は「開催の影響で国への要請の日程が変わったということはない。本番の大会もテスト大会と同じ考えで、安全、安心が最優先されるべきで、観客を入れるかどうかなどは全国的な感染状況を見極めたうえで慎重に判断していくべきだ」と述べました。
からの記事と詳細 ( 「まん延防止措置」札幌市で適用要請決定 時短など対策強化も|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp )
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