海外Apple関連メディア9to5Macは現地時間6月24日、Appleがブラジルでデータ消去機能を強化する方針だと報じました。
スマホ窃盗により銀行口座が被害に
ブラジルでは、iPhone等のスマートフォンの窃盗事件が多発しており、窃盗団がスマートフォンのロックを解除し、ハッキングして銀行口座の預金やカード情報を入手していると言われています。
iPhone等を盗んだ数時間後には被害者の銀行口座にアクセスし、預金を不正に引き出している模様です。
現地メディアは、iPhone11やiPhone XRが標的になっており、窃盗団が何らかの方法でiPhoneのロックを解除していると報じています。
Appleがデータ消去機能の強化を約束
現地メディアFolha de S.Pauloによると、ブラジルの消費者保護機関Proconは、被害が続出している状況を重く見て、通信事業者や銀行団との会合を開催しました。
通信事業者等は会合の場において、盗まれたスマートフォンのアカウントを凍結するための緊急センターを創設することで合意しています。
さらに、ProconはAppleとGoogleが、盗まれたスマートフォンのデータについて、被害者がより簡単に消去できるよう対応すると約束したと表明しました。
Proconによると、もし被害者が窃盗被害直後の5分以内にデータを消去することができれば、犯罪者にとって盗んだスマホの価値は無くなり、銀行口座が被害にあうこともありません。
現在においてもiPhoneやiPadは「探す」アプリを利用することで、紛失した端末のデータを消去することが可能です。
ブラジルにおいて、Appleがどのような方法で「探す」機能を強化し、さらに簡単にデータを消去できるようにするのか、要注目です。
Source:Folha de S.Paulo via 9to5Mac
Photo:Apple
(seng)
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