東京五輪サッカー男子日本代表の１次リーグ初戦となる２２日の南アフリカ戦が、予定通り開催される見通しであることが２０日、分かった。大会組織委の幹部が見通しを示した。南アフリカ代表チームでは、３人が新型コロナウイルス検査で陽性となり、１８人が濃厚接触者に認定されたことで開催が危ぶまれていた。
国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）と試合の開催可否について調整をしている大会組織委の幹部は「最後の運営はＩＦ（国際競技連盟、サッカーはＦＩＦＡ）が決めることだが、もちろん情報を共有しながら協議している。予定通りだということです」と明かした。
南アフリカ代表チームでは１８日までに選手２人、スタッフ１人が検査で陽性反応を示した。１９日には保健所が濃厚接触者を２１人と認定。組織委とＦＩＦＡなどの関係機関が、開催可否を協議する事態となっていた。
だが、保健所の追加調査で陽性者と接触のなかった３人が除外され、濃厚接触者は１８人に減った。この日の午後５時から千葉県内で行われた練習には１７人が参加。今回の代表チームは１９選手で編成しており、陽性となった２人を除く全選手が参加したことになる。
この日行われた日本オリンピック委員会（ＪＯＣ）の会見に出席した、日本選手団の新型コロナ対策責任者を務める土肥美智子氏は「私どもには、どのような手順で評価されるか伝わってきている。その中で見る限りはきちっとした対応がとられている。全くというわけではないが、対策を講じていけば心配なく試合が行われると思っている」と開催可能との見方を示した。
組織委は濃厚接触者でも競技開始６時間以内のＰＣＲ検査で陰性であれば、出場を認める方針。サッカーは身体接触が多いだけに感染リスクが懸念されていたが、現状では開催の可能性が高そうだ。
◆南ア監督会見精神的に困難
○…南アフリカのノトアン監督と主将のＤＦマレペが前日会見を行った。現時点ではコロナ陽性の２人を除く１７人が準備を進めていると明かした指揮官は「予期していなかったし、精神的にはとても難しい。思ったようにここまではきていないし、どう１００％の力を出せるか確認しないといけない」と厳しい表情で話した。日本で警戒している選手については久保を挙げ「日本は多くのタレントがいて、とてもいいチーム。大一番になる」と語った。
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