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Saturday, August 28, 2021

愛犬に贈るオンリーワンの車いす 岐阜・池田町「はな工房」国内外から反響 - 岐阜新聞



  • 車いすを手にする「はな工房」代表の阿蘇講平さん(左)ら=揖斐郡池田町上田、はな工房 
  • 車いすを使って歩く犬(はな工房提供) 

 岐阜県揖斐郡池田町上田に、思うように歩けなくなった犬のための車いすを製造するはな工房がある。ものづくりに長年携わってきた代表の阿蘇講平さん(47)らが手掛けるこだわりの車いすは、インターネットを通じて国内外から注文が寄せられ、反響を呼んでいる。

 きっかけは9年ほど前、阿蘇さんの愛犬のコーギー「はな」が12歳頃から後ろ脚を引きずるように歩き始め、散歩ができなくなったこと。体調を崩し始めたため、はなのために犬用の車いすを探した。

 ところが、前脚に負担が掛かりそうな点など「おや」と思うものが多かったという。同所で生産設備の設計や製作を手掛ける会社を経営する阿蘇さんが車いすを自作すると、愛犬の体調が回復。その後、知人の依頼に応じて製作を始めたところ、要望が多かったため工房を立ち上げた。

 車いすは、依頼者とやり取りをして体形や歩行時の姿勢を確かめてから作る完全オーダーメード。軽量のアルミ製で、高さやタイヤの位置をミリ単位で調整できるのが特長。後ろ脚より前に車輪を付けることで前脚への負担を軽くしたほか、タイヤは敏感な犬の聴覚に配慮して静かに動く特注品を使用している。耐久性にも優れ、これまで壊れたという報告は1件もないという。

 対応可能な犬種は体重1キロから60キロ超までと幅広く、二輪に加えて加齢などで体の上半身を支える必要がある犬のために三輪や四輪の車いすも用意。購入価格は税別5万9千円からだが、月額払いのレンタルも利用でき、注文から1週間前後で発送する。

 工房の立ち上げから7年、注文件数は年々右肩上がりで、今年は500台を超える製造を見込む。阿蘇さんは「予想をはるかに上回る伸び」と驚きつつ、「一人一人のお客さんと向き合い『ありがとう』と言ってもらえる関係を大事にしたい」と力を込める。

 営業は平日の午前9時~午後6時。問い合わせはメールと、同工房の電話0585(45)0370。

カテゴリ: くらし・文化



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