
【ブリュッセル=畠山朋子】欧州連合(EU)が初めて策定を進めているインド太平洋戦略で、台湾との関係強化に取り組む方針を打ち出すことが、関係者への取材でわかった。14日にEUの執行機関・欧州委員会でとりまとめる。EUは人権問題を巡って中国との関係が冷え込んでおり、地政学的な観点から台湾との連携を深める考えだ。
欧州委のウルズラ・フォンデアライエン委員長は15日の所信表明演説でインド太平洋戦略に触れ、同地域への関与を深める考えを示す。16日に発表する戦略の詳細では、同地域の海洋安全保障や通商、デジタル戦略などの幅広い分野で、考えが近い国々との協力を強化する方針を示す。
世界中で半導体や部材が不足する中、台湾や関係国と通商協定を締結するなどして、インド太平洋地域の調達網の安定を図る狙いもある。
EUは今年、インド太平洋戦略を初めて策定することを決め、4月に大枠を発表した。5月に日本と首脳会談した後の共同声明でも、「台湾海峡の平和と安定の重要性を強調」との文言を盛り込み、日EU首脳級では初めて、台湾問題に言及していた。
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