1日の東京株式市場は、ほぼ全面高の展開となっている。日経平均株価(225種)は前週末終値比で一時、700円超値上がりし、2万9000円台を回復して推移している。午前の終値は645円46銭高の2万9538円15銭だった。
衆院選で与党が国会を安定的に運営できる絶対安定多数(261議席)を確保したことで、投資家の間で政策の持続性に対する期待が高まり、買い注文が広がった。主要な株価指数がそろって上昇した前週末の米国市場や、国内企業で相次ぐ業績見通しの上方修正も好感されている。景気の動きに敏感な海運、機械をはじめ、幅広い業種で買いが入った。
国内で新型コロナウイルスの新規感染者の減少が続いており、経済再開と消費回復への期待も相場を下支えしている。市場では、「財政出動による消費刺激への期待が膨らめば、相場は一段と上昇に向かう」(大手証券)との見方が出ている。
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