
本日の欧州為替市場は、欧州各国の購買担当者景気指数(PMI)速報値の結果に反応するか。ここ最近は市場の注目が原油先物をはじめとしたエネルギー市場、またそれに追随するコモディティ価格、そしてその動きに敏感な通貨(豪ドル、カナダドル、ランドなど)が市場を牽引している。欧州通貨は上述の通貨などと比較すると方向感のない動きだったが、市場は動意づくきっかけを欲しがっていることもあり、ここ最近は反応が限られたPMI速報値に通常以上に敏感に反応するかもしれない。
本日発表される仏・独・ユーロ圏・英の製造業、サービス業ともに9月の結果より予想は低めとなっている。ここ最近は予想とかい離した結果が発表されることもあり、市場は結果に素直に反応するだろう。
特に注目されるのはユーロポンドの動きか。利上げからほど遠い発言が目立つ欧州中央銀行(ECB)と、早期利上げの可能性もあるイングランド銀行(BOE)との見解の違いが目立っているが、PMIで仏・独・ユーロ圏が市場予想を下回り、英国が上回った場合はユーロポンドが市場を牽引する可能性がある。特にユーロポンドは、先週15日は0.8424ポンド、18日0.8425ポンド、19日0.8423ポンド、20日0.8423ポンド、昨日21日0.8422ポンドが安値となっており、0.8420ポンドを割り込んでいない。もし、0.8420ポンドの重要な水準を割り込めば2020年2月以来となる0.83ポンド台をトライする可能性もありそうだ。
なお、欧州午後にはパウエルFRB議長がパネルディスカッションに参加し、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁も討議に参加する予定となっている。週末からブラックアウト期間に入り、FRB関係者の発言が禁止されることで、両者の発言にも注目したい。
・想定レンジ上限
ユーロドルは、昨日高値1.1667ドル。
ユーロポンドは、日足一目均衡表・転換線0.8470ドル
・想定レンジ下限
ユーロドルは、18日安値1.1572ドル。
ユーロポンドは、5営業日続けて支えられている0.8420ポンドを割り込めば、2020年2月28日週の安値0.8339ポンド。
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