福島テレビ
東京大学大学院客員教授で防災マイスターの松尾一郎さんが訪れたのは、福島県いわき市の『どりーむず』 重い障がいを持つ子どもたちを受け入れるデイサービス施設。理事長の笠間真紀さんが「重い障がいを持つ子どもたちの笑顔と地域を繋ぎたい」と3年前に開所した。 NPO法人ままはーと・笠間真紀理事長:「私自身の三男が重症心身障がい児で生まれまして。いわき市で重心のお子さんたちを預かっていただける施設が少ないことと、将来的にもっと成長していって大人になったときに、彼ら彼女たちがずっと幸せに帰れる場所になったらいいなということからスタートしています」 しかし開設の翌年に『令和元年東日本台風』が発生し、近くを流れる夏井川の支流・好間川が氾濫。施設だけでなく、笠間さんの自宅も浸水被害を受けたが… 防災マイスター・松尾一郎さん:「お子さんを連れて行って、そういう施設も含めて、なかなか機能としてお子さんを面倒見れるような施設・避難所じゃなければ」 NPO法人ままはーと・笠間真紀理事長:「そうですね、体育館とか一般の避難所はすごく厳しい。過酷です」 被災した笠間さんが、呼吸器が必要な息子の理恩くんと一夜を明かしたのは、避難所ではなく車の中だった。 NPO法人ままはーと・笠間真紀理事長:「避難所に行くことは、ためらいが強かったので。(周囲に)気を遣いすぎて、電源があるのかとかパーテーションがあるのかとか、毛布があるのかとか考えすぎちゃうんだったら、自分でやっちゃったほうがいいやと思って」 【普段からやっていないことは災害時にはもっとできない】・・・その教訓から、笠間さんは2021年に移転し再出発を果たした施設で、新たな取り組みを始めた。 利用者25人の子ども一人ひとりに合わせ作成し、被災前から使用していた「個別支援計画書」。これに避難先や必要な持ち物、注意点などを記入する項目を追加した。 防災マイスター・松尾一郎さん:「あくまでも子どもたちの視点、家族の視点で個別避難計画を作っていく、それは重要ですね」 NPO法人ままはーと・笠間真紀理事長:「リアル生の声なので。100%のお母さんたちが避難所に行けないとおっしゃいますので」 【介助に必要な設備が整っていない】【環境の変化に敏感なため、避難所は大きな負担になる】・・・理由は様々だが、東日本台風から2年が経った今も避難所への避難はハードルが高いまま。 笠間さんは、それを少しでも下げていければと考えている。 NPO法人ままはーと・笠間真紀理事長:「やっぱり守るべきものは命なので。私も自分で経験して強く思いました。人に遠慮している場合じゃないなと。それぞれに行政は行政、教育は教育、ご家庭はご家庭で頑張っているんですけど、それを繋ぐ役割というのがなかなか見えてこないので、是非皆さんを繋げられるような取り組みにしていきたいなと思っています」
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