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Saturday, May 28, 2022

医療費も通院の手間も減る…いよいよ解禁された「リフィル処方箋」のメリット・デメリット - 現代ビジネス

2022年4月から、「リフィル処方箋」という制度が始まったのはご存知でしょうか? これは一定期間内であれば医師の診察を受けずに、最大3回まで繰り返し利用できる処方箋のこと。メリットもデメリットも、両方あります。この処方箋を使う人が増えることによって、人々の生活にどのような影響をもたらすのか、お話ししたいと思います。

広まりつつある「リフィル処方箋」

リフィル処方箋とは、一定期間内であれば医師の診察を受けずに最大3回まで繰り返し利用できる処方箋のことです。患者からすれば、医療費の負担や通院の手間が減ることにつながります。

リフィル処方箋の制度化については2010年頃から議論されていましたが、ここにきてようやく2022年4月1日の診療報酬改定により導入されることとなりました。

Photo by iStock

リフィル処方箋の対象となるのは、慢性疾患で容体が安定しており、薬の変更がほぼない患者さんです。一方、慢性疾患でも難病の患者さんや薬の細かな調節が必要な患者さんは対象外となります。

リフィル処方箋制度が始まってからまだ2ヶ月ほどしか経っていませんが、リフィル処方箋が処方される比率は想定していたよりも多いという印象です。当初の予想では、主に基幹病院や大学病院で、外来診療を効率化するために導入されるだろうと見られていました。そのため、そんなに利用は広まらないだろうと思っていたのです。

しかし、当社で行っているリフィル処方箋の勉強会でヒアリングしてみると、4月以降に発行されたリフィル処方箋の多くが個人経営のクリニックから発行されたものであることが分かりました。今はまだそんなに大々的にマスメディア等で報道されているわけではないので、これは、意外な結果でした。

リフィル処方箋はまだ一部の医療情報に敏感な方にしか知られていないと考えられます。しかし、岸田首相が2022年4月13日に政府の経済財政諮問会議で「医療・介護サービス改革」の一環として「リフィル処方の使用促進」にも言及されていたことから、これから徐々にメディアでも取り上げられるようになるかもしれません。

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