[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種が小幅続落して取引を終了した。日中は前日終値を挟んで一進一退の動きとなった。S&P500は月間および四半期での下げが見込まれるほか、上半期では1970年以降で最大の下落率を記録する見通しとなっている。
その他の主要指数もほぼ終始マイナス圏とプラス圏を行き来する展開となり、ナスダック総合も小幅続落。ダウ工業株30種は小反発した。
バーデンス・キャピタル・アドバイザーズのメーガン・ホーンマン最高投資責任者(CIO)は「市場は方向性を得るのに苦戦している。データが失望を誘った」と指摘。今後の企業業績や経済の見通しについてより明確な手掛かりを得られる決算シーズンが待たれていると語った。
大型株のアップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムは上昇し市場を下支えした。一方、景気動向に敏感な半導体株、小型株、輸送株はアンダーパフォームした。
上期ではナスダックは過去最悪のパフォーマンス、ダウは金融危機以来最大の下落となりそうだ。また主要3指数はいずれも15年以降初めて2四半期連続で下落する見通し。
この日はS&P主要11セクターのうち5セクターが下落。エネルギーの下げが最大だった。ヘルスケアは上げを主導した。
米商務省が29日発表した第1・四半期の実質国内総生産(GDP)確定値は年率換算で前期比1.6%減り、5月に発表された改定値の1.5%減から下方改定された。
個別銘柄では売上高が市場予想を上回った食品大手ゼネラル・ミルズが6.3%上昇した。
業績が低迷する中、最高経営責任者(CEO)の交代を発表した生活雑貨用品店ベッド・バス・アンド・ビヨンドは23.6%の大幅安となった。
宅配大手フェデックスは2.6%安。成長の原動力である地上配送の「グラウンド」事業利益率見通しが失望を誘った。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.96対1の比率で上回った。ナスダックでも1.79対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は115億5000万株。直近20営業日の平均は127億9000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 31029.31 +82.32 +0.27 31067.41 31152.9 30894.53
6
前営業日終値 30946.99
ナスダック総合 11177.89 -3.65 -0.03 11160.22 11226.3 11072.19
3
前営業日終値 11181.54
S&P総合500種 3818.83 -2.72 -0.07 3825.09 3836.50 3799.02
前営業日終値 3821.55
ダウ輸送株20種 13221.94 -58.49 -0.44
ダウ公共株15種 959.49 +1.65 +0.17
フィラデルフィア半導体 2583.98 -58.10 -2.20
VIX指数 28.16 -0.20 -0.71
S&P一般消費財 1094.65 +0.07 +0.01
S&P素材 468.91 -3.46 -0.73
S&P工業 736.35 -4.59 -0.62
S&P主要消費財 750.49 +3.67 +0.49
S&P金融 528.01 -3.40 -0.64
S&P不動産 255.69 -1.96 -0.76
S&Pエネルギー 557.60 -19.82 -3.43
S&Pヘルスケア 1499.32 +12.98 +0.87
S&P通信サービス 188.97 +0.50 +0.27
S&P情報技術 2252.87 +4.58 +0.20
S&P公益事業 352.58 +0.16 +0.05
NYSE出来高 9.55億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 26760 + 80 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 26705 + 25 大阪比
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