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Sunday, April 5, 2020

エヌエフ回路、蓄電システム増産 伊藤忠と新会社 - 日本経済新聞

エヌエフ回路設計ブロックは、家庭向け太陽光パネルなどで発電した電気をためる「蓄電システム」を増産する。伊藤忠商事と共同出資で設立した子会社に事業を移管し、量産体制やメンテナンスなどを強化する。同事業を含む電源ビジネスのグループ売上高を今後5年間で現在の1.5倍となる150億円程度に拡大することを目指す。

現在の山口事業所の近隣に新工場を設ける(山口市)

現在の山口事業所の近隣に新工場を設ける(山口市)

2月に発足した新会社NFブロッサムテクノロジーズ(横浜市)を通じて事業を拡大する。同社にはエヌエフ回路が60%、数年前から協業している伊藤忠が40%を出資する。約12億円を投じて、山口市に蓄電システム専用の新工場を年内に建設し、生産能力を現在の約2倍となる年6万台に引き上げる。NFブロッサムの社員数は設立当初の約4倍の200人に増やす方針だ。

蓄電システムは、太陽光で発電して蓄電池にためた直流の電気を家庭で使用できる交流電気に変換する「インバーター」をバッテリーなどと組み合わせている。エヌエフ回路が得意な高精度インバーターを採用し、人工知能(AI)で利用家庭の実態を分析するなどして蓄電・放電を効率化し、電力購入を抑えられるのが特徴だ。エヌエフ回路が開発・製造し、伊藤忠ブランドの「スマートスター」などで販売されており、国内有数のシェアを占めるという。

AIを搭載した蓄電池システムを手掛ける

AIを搭載した蓄電池システムを手掛ける

国内では固定価格買い取り制度(FIT)の適用が2019年から順次終了しており、適用が終わった家庭では電力系統に全量売電せず、電気を蓄積して自家消費する需要が高まるとみている。「西日本豪雨や千葉県の台風被害などで蓄電システムが注目されている」(高橋常夫会長)という。

さらに、太陽光発電や電気自動車(EV)などをまとめて管理する仮想発電所(VPP)の普及で、コンビニエンスストアや大規模住宅向けの蓄電システムの普及が進むと見込まれている。新会社への分社化で事業体制を整えて需要拡大に対応する。

エヌエフ回路の20年3月期の売上高は126億円の見通しで、収益の大半を電源システム分野が占めている。同社は蓄電システムを安定的な収益源としつつ、数年後をメドに微小な信号を正確に計測する技術などを用いた超小型の磁気共鳴画像装置(MRI)や医療用機器などライフサイエンス部門の本格展開を目指す。

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