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Monday, June 29, 2020

コロナと途上国 保健医療の強化に貢献したい - 読売新聞

 中南米やアフリカで、新型コロナウイルスの感染が広がっている。国際社会が協力し、保健や医療の基盤がぜいじゃくな国への支援を急ぎたい。

 世界の累計感染者数が1000万人を超えた。中南米ではブラジルやメキシコなどの新興国を中心に、周辺の発展途上国で感染が拡大している。南アフリカでも流行が衰えない。

 途上国では、大人数が狭い住居で暮らし、衛生環境が劣悪な地域が少なくない。外出を規制したものの、収束前に経済活動を再開した国もある。その日の生活を優先せざるを得ない状況が、感染拡大に拍車をかけているのだろう。

 先進国で感染者が減っても、途上国で大流行が続けば、ウイルスは再流入しかねない。各国は国内の対策とともに、途上国への支援を拡充する必要がある。

 日本政府は途上国支援のため、今年度補正予算に約840億円を計上した。約100か国に対し、無償資金協力として救急車や画像診断装置などの供与を始めた。

 医療機材の提供は、当面の検査や治療体制を強化するのはもとより、今後の医療基盤を整える効果がある。相手国の要望を踏まえたきめ細かい支援が不可欠だ。

 米中両国の対立が深まる中で、日本は国際社会の協調を主導する役割が求められる。

 各国の製薬会社がワクチンや治療薬の開発に成功しても、特許料は高額となり、途上国では十分に普及しないことが懸念される。政府は、先進7か国(G7)などの連携により、途上国が安価で入手できる仕組みをつくるべきだ。

 政府は、途上国でのワクチン接種を支援する国際機関「Gavi」に約3億ドルを拠出することを決めた。Gaviは各国の資金をもとに、途上国に低額でワクチンを提供している。低温の保管庫や医療従事者の防護服も援助する。

 ワクチン開発後は、いかに普及させるかが課題となる。国際社会が協調し、速やかに接種できるよう準備しておく意義は大きい。

 重要なのは、コロナ対策の緊急支援にとどまらず、途上国における保健医療サービスの水準を着実に向上させていくことだ。

 アフリカなどでは清潔な水が不足し、感染症対策に有効な手洗いもままならない。マラリアや結核など他の感染症も深刻である。

 日本は、砂漠での井戸掘削や防虫処理を施した蚊帳の配布などで高い評価を受けてきた。技術力やノウハウを生かし、息の長い取り組みを続けることが大切だ。

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