課題のオフェンス面でインパクトを残す
ペイサーズとの連戦に臨んだラプターズ。安定したディフェンス力が評価されている渡邊雄太はベンチから16分のプレータイムを獲得。課題のオフェンス面でシーズンハイとなる9得点を挙げ、5リバウンドと一定の結果を残したが、チームは終盤に崩れ114-129で敗れた。
第1クォーター残り1分12秒、出番が訪れた渡邊は早速ディフェンスリバウンドを確保するも、ラインクロスでポゼッションを渡してしまう。トランジションから3ポイントシュートを放つも決められない。それでもクォーターをまたいで出場を続けた渡邊は積極的な鋭いドライブからダンクに持ち込み、シュートファウルを誘発。これで得たフリースローを2本とも成功せて初得点を記録した。
第3クォーター残り4分32秒、再び出番が回ってきた渡邊は、ショットクロックわずかな場面でボールを受け、ステップバックからの難しい3ポイントシュートを成功させる。さらにカイル・ラウリーのレイアップミスに飛び込み、そのまま押し込んでセカンドチャンスポイントを挙げた。オフェンスでの貢献が目立った渡邊だが、極めつけは第3クォーター終了間際のプレーだ。ラウリーのドライビングレイアップが外れたが、オフェンスリバウンドに飛び込んだ渡邊が、終了直前に相手のファウルを誘発。渡邊もガッツポーズで喜んだように非常に価値のあるプレーで、フリースローを2本とも成功させて1点差まで縮めて最終クォーターへ突入した。
そのままプレーし続けた渡邊は定評のあるディフェンスを続け、オフェンスリバウンドに絡むなど、献身的なプレーでチームに貢献。残り6分51秒、4点ビハインドの場面でスタンリー・ジョンソンと交代して、お役御免となったが、チームはその後に攻守ともに崩れて勝利を逃した。
ディフェンスの安定感に加え、オフェンスでも存在感を見せた渡邊。第3クォーター終了間際のプレーのように、1ポゼッションの大事さを理解し、泥臭いプレーを厭わない渡邊のような存在はチームにとって貴重であり、再び評価を高める試合となった。
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