製鉄所や造船所など日本の近代化に関わる施設の跡地が多く残されている神奈川県横須賀市は、こうした施設を紹介する観光拠点を整備するなどして、観光客の誘致に力を入れていくことになりました。
横須賀市には、幕末から明治時代にかけて造られた製鉄所や造船所、それに砲台など日本の近代化を象徴する施設の跡地が多く残されています。
ただ、観光地としてはあまり知られていないことから、市はこのうち２０か所余りを独自に「日本の近代化遺産」と位置づけ、情報発信を強化することになりました。
具体的には、ことし５月をめどに観光の拠点となるガイダンスセンターを整備し、それぞれの近代化遺産の歴史的な価値を学べるようにします。
また、市内全体を大きなミュージアムとして捉え、各施設を見て回るおすすめのコースなども案内するということです。
市は、これまで通常は入れなかった走水地区の砲台跡なども広く公開することにしています。
横須賀市文化振興課の高木厚課長は「横須賀には、ペリーの来港以降の歴史のなかで重要な役割を果たした施設が多く残されています。たくさんの人に市内を回って楽しんでもらいたいです」と話していました。
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