
外見はまるでミミズ。だが、この細長い生物アシナシイモリは、カエルと同じ両生類だ。アシナシイモリは無足目(Gymnophiona)に属する生物の総称で、アフリカに生息する10センチ足らずのIdiocranium russeliから南米の1.5メートル近いCaecilia thompsoniまで、確認されているだけでも200弱の種が存在する。 ギャラリー:奇妙な両生類アシナシイモリ 写真4点 アシナシイモリは多くの場合、目が非常に小さく、明暗を感じるくらいしかできないと考えられている。大半の時間を地中で過ごすため、目が完全に皮膚に覆われている種もある。化学物質に敏感な触手が顔に1対あり、餌を探すのに使われる。地中の移動に役立っている可能性もある。 アシナシイモリは、その名の通り四肢を持たないが、穴掘りの名人だ。強力な頭骨と全身の筋肉を使い、ピストンのような動きで土や泥を掘り進む。 体の色はバラエティー豊か。上半分が紫、下半分がピンクというツートンカラーの種もいれば、サンゴヘビのような横じまの種もいる。 皮膚は滑らかでヌルヌルしており、捕まえたことのある研究者によれば、せっけんをつかむような感じだという。中南米に生息するSiphonops paulensisなどは皮膚に腺を持ち、毒を分泌する。捕食者を撃退するための進化と考えられている。
生息地と行動
体は長いが、自然の中でアシナシイモリを見かけることはめったにない。ほとんどの種が生涯の大部分を地中で過ごすか、流れのある浅瀬を動き回っているためだ。中南米からアフリカ、東南アジアまで、世界中の熱帯、亜熱帯に分布する。 南米エクアドルの雲霧林に暮らす巨大なCaecilia pachynemaは唯一、夜間と暴風雨のとき、地上に出てくることで知られる。 口には針のような鋭い歯がびっしり生えている。この歯でミミズなどの獲物にかみ付く。昆虫など、ほかの無脊椎動物も捕食する。
繁殖
繁殖については、水中や湿った土に卵を産む卵生のアシナシイモリもいれば、胎生の種もいる。 なかには卵からかえった子供を、独特な方法で育てるBoulengerula taitanaのような種もいる。ケニアに生息するこのアシナシイモリはなんと、自分の皮膚を子に食べさせる。 2006年、科学誌「Nature」に発表された論文によると、抱卵中のメスは、子のいないメスに比べて皮膚が最大2倍もの厚さになる。しかも、皮膚のタンパク質と脂肪の割合も高くなるという。子供は特別な乳歯を持ち、母親を傷つけることなく、表皮に切れ目を入れて剥がすことができる。 一方で、胎生のアシナシイモリのなかには、子が母親の肥大化した卵管を内側から食べ、成長してから体外に出てくる種もいるという。
National Geographic
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