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Wednesday, March 10, 2021

「v6プラス」はなぜeスポーツを応援するのか? JPNE社長に聞いてみた - ASCII.jp

 2021年3月13日(土)と14日(日)の2日間、KADOKAWA Game Linkageのプロゲーミングチーム「FAV gaming」が主催するeスポーツ大会「FAVCUP2021 sponsored by v6プラス」決勝戦が開催される。「Apex Legends」「クラッシュ・ロワイヤル」「ストリートファイターV チャンピオンエディション」「PUBG MOBILE」「レインボーシックス シージ」の5部門で戦われる試合の模様は、オンラインとオフラインで観戦が可能だ。

■「FAVCUP2021 sponsored by v6プラス」公式サイト

「FAVCUP2021 sponsored by v6プラス」決勝戦は2021年3月13日(土)と14日(日)の2日間、ところざわサクラタウン(埼玉県所沢市)で開催

 ところで大会タイトルに“sponsored by v6プラス”とあるとおり、同大会はJPNE(日本ネットワークイネイブラー)の「v6プラス」が協賛している。それだけでなく、JPNEでは2019年からFAV gamingのチームスポンサーを務めており、FAV gaming所属のプロ選手にインターネット回線を提供するなどの支援を行っている。

 なぜ、通信事業を手がけるインターネットサービスの会社がeスポーツを応援するのだろうか。今回はJPNE 社長の石田慶樹氏と、FAV gaming ジェネラルマネージャーの目黒輔氏にオンラインインタビューを行い、v6プラスとeスポーツの関係について聞いた。

日本ネットワークイネイブラー 代表取締役社長の石田慶樹氏、FAV gaming ジェネラルマネージャーの目黒 輔(たすく)氏

インターネットの性能に敏感なユーザーを探したら「eスポーツ」と出会った

――JPNEは2019年10月からFAV gamingのチームスポンサーを務めています。まずはなぜ、JPNEがプロゲーミングチームを応援することになったのでしょうか。

JPNE 石田氏:もともとJPNEでは2010年からVNE(Virtual Network Enabler)事業を展開しています。われわれの直接の顧客はISP(インターネットサービスプロバイダー)ですから、最初はまず、ISPが扱いやすいインターネット接続サービスとは何かを考えて、IPoE IPv6+IPv4 over IPv6の接続サービスであるv6プラスを開発、提供開始しました。

 v6プラスを提供していくうちに、ほかの方式(PPPoE方式)と比べて利用者の多い時間帯でもインターネット接続の性能が劣化しないこと、IPoE方式の優位性への認識が徐々にユーザーにも浸透していきました。つまり、v6プラスが「エンドユーザーに性能の高いインターネット接続を提供している」というブランドになり始めたのです。

 そこで次のステップとして、ISPの先にいるエンドユーザーにも“v6プラスブランド”をアピールしたいと考えました。そのためにはどうすればよいか、インターネットの性能に一番敏感なエンドユーザーはどこにいるのか――。こう考えていたときに、注目を集め始めていたのが「eスポーツ」でした。

――v6プラスの転期とeスポーツブームが、ちょうど良いタイミングでやってきたわけですね。

石田氏:そうですね。eスポーツにはさまざまな種目(ゲームジャンル)がありますが、特にPCゲームでは、PCにGPUを搭載してガチガチに強化するような、技術に敏感なエンドユーザーが多くいます。v6プラスは、そうした非常にハードコアなユーザーにも選んでもらえるサービスだという自負がありますから、eスポーツを通じてアプローチしたいと考えました。

 そこで、2019年からFAV gamingのスポンサーになりました。FAV gamingは、人気のゲームをオールマイティに扱っており、幅広いエンドユーザーにv6プラスをアピールしていくうえでも良いスポンサー先だと考えています。

プロゲーマーにとって安定したインターネット回線は“三種の神器”の1つ

――FAV gaming側から見て、JPNEのような“インターネットの会社”がスポンサーに付くことの意義、メリットはどこにあるのでしょうか。

FAV gaming 目黒氏:プロゲーマーにとって、品質の良い通信回線は“三種の神器”の1つだと思っています。実際、選手の自宅にもv6プラスのインターネット回線を提供いただいており、安定してプレイできるのはチームとしても非常に心強いですね。

 プロ選手は毎日10時間近く、時には半日を超える練習を積んでいます。そのため、時間帯によっては遅くなるようなインターネット環境だと大問題で、いつでも安定したインターネット回線が使えなければなりません。

 たとえばFAV gamingの格闘ゲーム部門に所属するsako選手も、自宅にv6プラス回線を導入して、オンライン対戦の勝率が本当にアップしました。ストリートファイターVの場合、試合はオフラインで戦われることが多かったのですが、現在はコロナ禍もあり、ほとんどがオンラインでの実施に切り替わりました。ですから、オンラインでもオフラインにより近いパフォーマンスができる環境が必要です。それをv6プラスが実現してくれたわけですね。

 先日開催された「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2020」の決勝戦では、オンライン対戦にもかかわらず、オフラインでもなかなかできないような繊細なプレイで優勝を決め、チームを日本一に導きました。

■【sako篇】eスポーツ選手インタビューCM「v6プラス」(YouTube)

 sako選手がv6プラスを導入したという話を聞いて、格闘ゲームのレジェンド級選手たちに広がっていくという効果もありました。「eスポーツには良質なインターネット回線も必要」という理解が浸透し始めているのではないでしょうか。

 また、特にコロナ禍の現在は、オンラインで開催されるeスポーツ大会が非常に増えています。選手たちは自宅から試合に参加するわけですが、そこで回線落ちがあったり、ラグ(動作の遅れ)があったりすると致命的です。回線の品質に対する注目度は、これからさらに高まってくると思います。

――ちなみに、FAV gamingのプロ選手にだけ一般ユーザーとは違う、何か特別なv6プラス環境を提供しているとか……そんなことはないですよね?

石田氏:ええ、もちろんふつうのユーザーの方と同じv6プラスです。

――つまり、一般ユーザーでもプロゲーマーと同じネットワーク環境でプレイできる、あとは本人の練習次第、ということですね(笑)。

目黒氏:ははは、そうですね。

 それから一般の方の場合、ゲームを楽しむ時間帯は主に夜だと思います。ただし、夜はどうしても利用者が多くなって回線そのものが混み合います。そうなるとラグがひどくなって、ゲームをするのもストレスですよね。これが安定したネットワーク環境でプレイできるとなると、ストレスなく楽しめますし、ゲームへのモチベーションも高まると思います。

オンラインもオフラインも盛り上がろう! FAVCUP2021に期待すること

――さて、今週末にはいよいよFAVCUP2021が開催されます。今年の見どころはどんなところでしょうか。

目黒氏:FAVCUPは、「自分の腕試しをしたい」「プロと対戦してみたい」というeスポーツファン自身の欲求を満足させ、プレイヤーとしてモチベーションを高められるイベントをやってみようと、FAV gaming主催でスタートした大会です。昨年3月に第1回を開催し、今回が2回目となります。

昨年の「FAVCUP」の模様。今年は5種目に増え、厳しい予選を勝ち抜いた精鋭選手、招待枠の人気プロ選手/チームを交えた熱戦が期待できる

 今年のFAVCUP2021では、競技を3種目から5種目に拡大して、日程も2日間となりました。昨年はコロナ禍の影響で無観客開催という形になったのですが、今年は3種目で少数の観客を募集し、感染防止対策を徹底したうえでオフライン(会場)でも観戦できるようしました。オンライン大会を開催するチームは多いですが、やはりオフラインでの観戦は“熱量”がまったく違います。現場の熱量を伝えるためにも、FAVCUPではできるだけオフラインにこだわっていきたいと考えています。

 もうひとつ、FAV gamingでは今後、ところざわサクラタウンを拠点とする地域密着型チームへと運営を切り替えていく方針です。

――「地域密着型チーム」というのは、サッカーなどほかのスポーツと同じですね。

目黒氏:もちろんグローバルな視点で世界一も狙っていくのですが、その一方で地域に根ざして活動し、地域の方にも応援していただけるようなチームにしていきたいと考えています。ところざわサクラタウンで開催するFAVCUP2021は、それを象徴する大会になると思います。

 また今回はFAVCUPとの併催で、ところざわサクラタウン中央広場では「青空eスポーツ」も開催されます(3月13日、14日)。子どもから大人まで、誰でも気軽にeスポーツを楽しんでいただけるイベントなので、FAVCUPと合わせて地域密着型のeスポーツイベントになるといいですね。

――協賛スポンサーのJPNEとしては、今回のFAVCUP2021にどのような期待をされていますか?

石田氏:やはりいちばん期待することは、こうした大会を通じてeスポーツ全体がさらに盛り上がっていくことですね。eスポーツが盛り上がることで、そのインフラであるインターネット接続サービスにも注目が集まるでしょう。

 わたしはPC市場にも似たイメージを持っています。PCが普及して“当たり前”のものになり、かつてのようにPCパーツにこだわるユーザーは減るかと思われましたが、eスポーツやゲーミングPCが牽引して再び盛り上がっています。これと同じように、インターネット接続のサービスも、先進的なユーザーとしてeスポーツのプレイヤーが牽引することで、新たなサービスが生まれたり基本的なサービスのレベルが底上げされたりしていく。――そんなイメージですね。

(提供:日本ネットワークイネイブラー)

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