米サンフランシスコのファッションスタートアップのテーラー(Taelor)は2021年2月、シャツを中心とした洋服レンタルのサブスクリプションサービスを開始した。男性向けと環境配慮のレンタルにフォーカスすることで、ファッションサブスクで先行する米スティッチ・フィックスと異なるセグメントを攻略する。
「野心家で忙しいけど、ファッションを追いかけることには興味がないような男性がターゲット。レンタルとリセールのサーキュラーファッションで若者など環境に敏感な層にも利用してもらいたい」
米サンフランシスコのスタートアップ、テーラー(Taelor)の創業者アンヤ・チェン氏は洋服レンタルを起業した背景をこう説明する。
テーラーのレンタルサービスは月に2回、シャツ4枚が専用のボックスに入って顧客に送られてくる。顧客は送られてきたシャツを最大で2週間利用できる。そのまま箱に入れて返却すると、次の箱が送られてくる。自分で洗濯したり、クリーニングしたりする必要はない。「多忙で時間がない男性にぴったりだ」(チェン氏)。
利用料金は月額のサブスクリプションで59.99ドルだ。日本円に換算すると約6500円であり、ユニクロでシャツを2枚買う感覚だ。年間8万円弱で、クリーニングのコストも必要ない。現在は本格サービスの前段階で、2021年4月から米国内の顧客にサイズを「M」に絞ってサービスを提供している。
男性×レンタルで新市場開拓を狙う
米国では女性向けの洋服のレンタルや販売のサブスクサービスが急成長している。レンタルの米レント・ザ・ランウェイはユニコーン企業(評価額10億ドル以上の未上場企業)となり、サブスク型の販売を手がける米スティッチ・フィックスは年間の売上高が2000億円規模となった。
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