米シティが日本株強化、元ＪＰモルガン武田氏採用ー営業人員５割増へ - ブルームバーグ

米 シティグループ傘下のシティグループ証券は、日本株関連業務を強化する。元ＪＰモルガン証券の武田理奈氏をエクイティ・マーケッツ本部エクイティ営業部の共同部長として採用するなど、日本株の現物とデリバティブの営業担当を今後１年で５割増やす方針だ。

米シティが日本株業務を強化

Photographer: Daniel Acker/Bloomberg

　　同証によると、武田氏の採用は4月28日付。2009年に慶応大学を卒業、バークレイズ・キャピタル証券（当時）などを経てＪＰモルガン証では日本株営業部門でディレクターを務めた。

　　武田氏の共同部長への起用について、シティ証エクイティ・マーケッツ本部共同本部長兼市場営業副本部長の中嶋一浩氏は「年齢やマネジメント経験の有無より適性で判断した。顧客ごとに必要な情報を提供できる能力を高く評価している」と述べた。

　　米シティは昨年12月に株式業務の組織を 再編。グローバルで２、３年内に株式トレーディングで業界４位入りを目指すとし、体制強化を進めている。日本では武田氏を起用した他、さらに２人を採用済み。具体的な人数についての言及は控えたが、中嶋氏は今後１年程度で日本株の現物、デリバティブの営業担当を約５割増やす方針を示した。

　　中嶋氏は日本株の市場環境について、新型コロナウイルスのワクチン接種が進まず、欧米と比べて経済正常化が遅れる中、「外国人投資家にとってそれほど魅力的ではない」と指摘。一方で「市場規模が大きくビジネス機会は多い」として事業拡大の余地はあると述べた。日本株関連業務で外資系証券トップ３入りを狙う考えだ。

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