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Thursday, October 28, 2021

台湾軍、兵士を強化する外骨格パワードスーツを導入 - Newsweekjapan

<重い荷物や負傷者を運ぶなどの任務で活躍する電動式>

台湾軍は、兵士が将来、戦闘や人道支援任務の際に使用できる電動式外骨格スーツを発表した。

外骨格とは、人間が持っているような体内の骨格ではなく、外側から体を支えたり守ったりする外部構造のことだ。

電動式外骨格については、何十年も前から研究が進められてきた。人間が重いものを持ち上げたり、起伏の多い地形を動き回ったりするのに役立つ可能性があるとして、軍や民間部門、医療現場での導入を念頭に研究が行われている。

台湾英文新聞によれば、新たな電動式外骨格スーツは、台湾国防部が10月26日に開いた記者会見の中でお披露目された。リチウム電池式で、国家中山科学研究院(NCIST)がデモンストレーションを行った。

この外骨格スーツは両足に装着するタイプ。人体の効率性を高め、また両膝をサポートすることで、兵士の下肢関節にかかる負荷を軽減する仕組みになっている。

台湾国防部が公表した写真を見ると、外骨格スーツは兵士の両足のすねと太ももに巻かれており、また腰にもつながっていて、ベルト状の装具が巻かれている。兵士が同スーツを装着した状態で、両手に重りを持ってスクワットをしたり、走ったりしている写真もある。

兵士の体力消耗を軽減

台湾英文新聞によれば、この外骨格スーツの総出力は40ニュートンメートルで、装着すると最大時速約6キロメートルで移動が可能で、総重量は10キログラム未満。また台北時報によれば、電池は最大6時間もつということだ。

次世代バージョンは総出力が50ニュートンメートルで、装着すると40~100キログラムのものを持ち上げることができるという。パワーアップする分、スーツ自体も重くなり、24キログラム程度になる見通しだ。

この外骨格スーツは、兵士たちが弾薬を運んだり、仲間を救助したりするなど、体力を消耗する任務を実行する際に役立つと考えられている。

NCISTの開発プロジェクト責任者である任國光によれば、同スーツは台湾軍に適したものにするために、105人の兵士に実際に装着させて試験を行ったということだ。現場への導入がいつになるかは、明らかになっていない。

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