「あの人に比べて自分は」「自分なんて」……そんな風に思うことが癖になっていませんか? なぜ、私たちは自信を持てないのでしょうか。今回は精神科専門医である益子雅笛先生にお話をお伺いしました。自信がない人によくありがちな心理状況、自信をつける効果的な方法って? 自信がない人が自信をつける効果的な4つの方法
「自分に自信が持てない」原因は大きく3つに分けられる
そもそも「自信」とは、 「自分の能力・価値や自分の言行の正しさなどをみずから信じること。また、その気持ち」(広辞苑) すなわち、「自分を信じること」です。 時と場合によって「自信が持てない」ことは、誰にでもあると思いますが、どんなことに対してもいつも自信がないとなると、何をするにもつらくなってしまいますよね。 「自信が持てない」原因として、以下のように分類するとわかりやすいと思います。 ・身体的要因⇒からだの病的な状態や疾患、遺伝や先天的な気質などによるもの 例)原因不明の体調不良がある、慢性的な疾患がある、刺激に敏感で疲れやすい、など ・心理的要因⇒こころの在り方、物事の捉え方や考え方、性格などによるもの 例)心配性である、不安になりやすい、臆病で怖がり、人との付き合いが苦手、など ・環境的要因(外的要因)⇒生活や養育環境、人間関係、薬物などによるもの 例)貧困や社会状況、保護者からの過度な期待や過干渉、上司からの叱責、など これらの原因は一つではなく、これらのいくつかが複雑に絡み合っています。
「常に自信がない」人の外見的・内面的特徴とは?
常に「自信がない」という人では、以下のような特徴がみられます。 まず、外見としては、全体的に地味な印象で、姿勢は前かがみ、猫背ぎみでうつむきがち、暗く冴えない表情で、感情表現に乏しく、声かけへの反応が薄い、といった特徴があります。声は小さく口数が少ないですが、こだわりや不安が強いと一方的に話し続けることもあります。 一方、内面的には以下が挙げられます。 <特徴1> 人の目が気になる 周囲からの刺激に敏感で、他人からどのように思われるのか、必要以上に他人からの評価を気にします。また、他人と自分を比較して、劣等感やコンプレックスを抱きやすいこともあります。 <特徴2> 完璧主義 理想や目標が高く、それを完璧にやり遂げることにこだわり、ミスや失敗をすると自責感が強くなります。ここでいう「完璧」とは自分の価値観で定めた主観的なもので、自分の思うような結果や評価が得られないとイライラして不満を抱いたり自分を責めたりします。 <特徴3> 心配性 「失敗したらどうしよう」とばかり考えてしまい、適切な判断ができず、行動することを躊躇してしまいます。優柔不断で自分で物事を決められないために、周囲に依存的で流されやすく、また、時に回避的になります。 <特徴4> 思い込みやこだわりが強い 「~でなくてはならない」といった「べき」思考や「どうせ」といった諦めやネガティブ思考などが強く、それらを否定されることに抵抗します。相手に理解を求めるために主張が強くなる一方で、他人からの意見や働きかけにも「でも」「だって」と受け入れず、周囲から相手にされなくなってしまうこともあります。 <特徴5> 脳が疲れやすい 周囲からの刺激に敏感なために、常に緊張し不安を抱えやすく、また「失敗したくない」「他人から嫌われたくない」と自身の許容範囲を超えて努力することから、脳の疲労をきたしやすく、思考力が低下すると視野が狭くなり、思い込みやこだわりがさらに強くなります。
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