24日の日経平均は大幅に5日続落。終値は478円安の25970円。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり824/値下がり1294。海運株が奮闘しており、川崎汽船や日本郵船が上昇。東京エレクトロンやリクルートなど大型グロースの一角に強い買いが入った。新作ゲームのお披露目を前にKADOKAWAやバンナムが急伸。増配を発表した住友鉱山が4%超上昇した。石川製作所は地政学リスクの高まりを受けてストップ高まで買われる場面があった。需要がひっ迫するとの思惑から大阪チタニウム、東邦チタニウムのチタン2社が人気化。JMDC株譲渡に伴い通期の純利益および期末配当の見通しを大幅に引き上げたノーリツ鋼機がストップ高となった。
一方、レーザーテック、ファーストリテイリング、ファナックなど値がさ株の多くが大幅安。ロシアのウクライナ侵攻で旅客需要回復期待が大きく後退し、JAL、ANAの空運大手2社が値を崩した。円安一服や原油高による原料価格の上昇が警戒され、ブリヂストンや横浜ゴムなどタイヤ株が全般軟調。マザーズ指数が一段と下を試す中、メルカリ、そーせい、JTOWERなど注目度の高い銘柄群が売り込まれた。通期は営業赤字の見込みとなったビーマップが急落。直近で騰勢を強めたペルセウスプロテオミクスやシーズメンがストップ安となった。
きょうはBeeXがマザーズに新規上場。取引終盤に高い初値をつけると、その後も短い時間で上値を伸ばして高値引けとなった。値がつかないうちは親会社のテラスカイに資金が向かう場面もあった。
日経平均は26000円を割り込み、昨年来安値を更新。前場では直近安値近辺で踏みとどまっており、米国株安だけであれば26000円割れは回避できそうな雰囲気はあった。ただ、ロシアの世界秩序を無視した行動には歯止めがかからない状況で、きょうのように新たな弱材料が場中に出てきてしまうと厳しい。ストッパーが外れた格好になってしまったため、あすは週またぎのリスクを回避したい売りが出やすくなるとみておいた方が良い。軍事行動まで始まってしまうと陰の極に近そうではあるが、プーチン大統領は今の米国や欧州のパワーバランスを見定めた上で行動を起こしているのだろうから、目先は過激な発言や行動が増える可能性が高い。なかなか厳しい局面ではあるが、TOPIX(本日終値:1857p)の方はまだ直近安値や1800pを割り込んでおらず、昨年来安値(1791p、2021/1/5、終値ベース)も割り込んでいない。軟調相場の中でTOPIXが値を保つかに注目しておきたい。
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