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Saturday, March 26, 2022

感覚過敏の子も大丈夫 ! B2仙台が「センサリールーム」 ノイズ軽減のヘッドホン、クッション完備 - 河北新報オンライン

感覚過敏の子どもたちでも安心して試合を観戦できるセンサリールーム=20日、仙台市太白区のゼビオアリーナ仙台

 バスケットボール男子、B2仙台はホーム会場のゼビオアリーナ仙台(仙台市太白区)に、感覚過敏などの特性がある発達障害児らが試合観戦できる「センサリールーム」を試験的に設置した。球団によると、在仙プロチームでは初の試みで、Bリーグでも初めてという。

 普段は一部のファンクラブ会員が利用できるロイヤルボックスの仕様を変更した。既存のガラス張りの部屋に、ノイズを軽減するヘッドホンを置き、子どもがパニックに陥ってもすぐに対応できるようクッションなども備えた。

 20日にあった越谷戦の観戦ツアーには、2家族8人が参加した。家族4人で訪れた塩釜市の小高洋さん(41)は「もともとスポーツは好きだったが、音に敏感な子どものことを考えると足を運びづらかった」と明かした。

安心感につながる

 小高さん家族は結局、試合の多くをセンサリールームではなく、隣の客席で観戦した。小高さんは「逃げ場となる部屋があることが子どもの安心感につながった。周りを気にせず、快適に過ごせた」と振り返った。

 ツアーを主催した仙台市の官民組織「スポーツコミッションせんだい」の武田均事務局長は「この取り組みをきっかけに、他の在仙プロチームにも広がるといい」と語った。

 センサリールームは欧米で普及しており、国内ではサッカーJ1川崎が2019年に設置したのが先駆けだ。現在はプロ野球などでも同様の動きがあり、新スタジアムの建設に合わせ設ける球団も出てきた。

 B2仙台は今後も継続を検討している。球団を運営する仙台89ERSの志村雄彦社長は「まだ手探りの状況だが、どなたでもお迎えできる会場づくりを目指す」と話した。

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