富山テレビ
地域
富山・水・文化の財団とBBTが地域で環境保全に取り組む個人や団体に贈る「とやま環境賞」。
そのジュニア活動賞を受賞した中田中学校と上市高校の活動を紹介します。
【中田中学校】
鮮やかな緑色のモリアオガエル。
大きく育ったクロサンショウウオ。
いずれも県内の川で見つかったものです。
高岡市の中田中学校の科学部員が大切に育ててきました。
*科学部員は「生き物を育てるのは、大変難しいと感じた」
活動の中でも、特に歴史があるのは地元の庄川に生息するゲンジボタルの研究です。
1971年から続く伝統で、全校生徒から寄せられた情報をもとに、観測マップや観測マニュアルを作成。
毎年、夏にはガイドツアーを開き、その生態を伝えています。
今年度は新型コロナウイルスの影響でオンライン開催でしたが、部員にとっては大きな学びとなりました。
*科学部員は「(マップは)全校生徒や地域の人と協力して作った。関わりが深くなったと思う」「(ホタルは)虫の中では敏感な生き物なので、水が汚かったらストレスで死んでしまう。(中田地区での)減少を防ぐため、ホタルの過ごしやすい環境を作っていきたい」
【上市高校】
農業や環境について学ぶ上市高校のグリーン分野では、5年前から地元の上市川などで特定外来生物の「オオキンケイギク」の駆除活動や絶滅危惧種2(ローマ数字)類のチョウ「ミヤマシジミ」の保護活動などを行っています。
*上市高校3年 松浦匠泉さん「元の環境に戻してあげたいという強い思いから、それが意欲につながっている」
上市高校では、ミヤマシジミが生息しやすい環境をつくるために、4年前からエサとなるコマツナギを栽培をしていて、去年11月に、その苗を先輩たちから引き継ぎました。
雨水だけで育つよう吸水性の高い土を用いて栽培が可能なことを確認した生徒たちは、その後、常願寺川の河川敷で許可を得てコマツナギを栽培しました。
*上市高校3年 松浦匠泉さん「環境が変わってしまって生態系バランスが崩れたりしているので、そういうのをなくすために在来生物の保護などをしている」
河川敷での栽培開始から2カ月後の去年9月に常願寺川を訪れましたが、ミヤマシジミの姿は確認できず、その思いは後輩たちに託されます。
*上市高校3年 松浦匠泉さん「昔のような、自然豊かで在来種のいるような環境になってほしいと思っている」
*上市高校 石黒友一教諭「(生徒には)環境について自分でも学んでもらって考えて行動できる人になってほしい」
からの記事と詳細 ( “とやま環境賞”受賞団体紹介 ジュニア活動賞「中田中学校」「上市高校」 - FNNプライムオンライン )
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