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Friday, April 1, 2022

はがれた「新生ロシア」の虚飾 あのときの青年たちはいま何を思う [ウクライナ情勢] - 朝日新聞デジタル

記者コラム 「多事奏論」 編集委員 稲垣康介

 先週、横浜のショッピングモールで世相を映し出す光景に遭遇した。少年がカーキ色のTシャツを胸に当て、家族に一言。

 「ゼレンスキー」

 説明不要だろう。ロシアの軍事侵攻に立ち向かうウクライナ大統領のトレードマークは日本の少年にも刷り込まれている。

 アルファベットの「Z」は肩身が狭い。幼少からインターネットに親しみ、社会問題に敏感な「Z世代」という好印象で浸透していたのに、「プーチンの戦争」を支持するシンボルと化してしまった。

 3月5日、カタールでの体操の国際大会ではスポーツが汚された。ロシアの選手がウェアの胸部分にZマークをつけて表彰台に上がり、ネット上で炎上した。締め出しではなく、「中立選手」として参加を容認していた国際体操連盟(FIG)の渡辺守成会長に、電話で心境を聞いた。

――裏切られたと感じています…

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