[12日 ロイター] - 米国株式市場は当初は上昇していたものの、米連邦準備理事会(FRB)の積極的な金融引き締め観測が重しとなり、下落に転じた。
午後序盤の取引で金利に敏感な株に売りが出たことで、主要3指数は下げに転じた。
米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事はこの日、FRBが早ければ6月にもバランスシートの縮小に着手する可能性があると述べ、「速やかに」インフレを抑制する必要性を改めて強調した。
キングスビュー・アセット・マネジメントのポール・ノルティ氏は「ブレイナード氏の発言は以前は総じて無難だったが、最近はより強い口調になっており、注目を集めている」と述べた。
米労働省が発表した3月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比8.5%上昇し、1981年12月以来の高い伸びとなった。
ノルティ氏はこれについて、FRBが早急に行動する必要性を改めて示したと述べた。
米財務省がこの日実施した340億ドルの10年債入札が軟調となり、利回りの低下幅が縮小したことも、株価を圧迫した。
エネルギー株は原油高を受けて1.7%上昇した。
個別銘柄ではサイバーセキュリティー対策のクラウドストライク・ホールディングスが3.2%高。ゴールドマン・サックスが需要拡大を理由に投資判断を「バイ」に引き上げた。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.07対1の比率で上回った。ナスダックでも1.26対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は112億5000万株。直近20営業日の平均は126億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34220.36 -87.72 -0.26 34412.51 34669.97 34102.81
前営業日終値 34308.08
ナスダック総合 13371.57 -40.38 -0.30 13584.69 13685.95 13317.74
前営業日終値 13411.96
S&P総合500種 4397.45 -15.08 -0.34 4437.59 4471.00 4381.34
前営業日終値 4412.53
ダウ輸送株20種 14558.16 +30.96 +0.21
ダウ公共株15種 1062.26 +4.23 +0.40
フィラデルフィア半導体 3047.47 -7.62 -0.25
VIX指数 24.26 -0.11 -0.45
S&P一般消費財 1393.73 +2.80 +0.20
S&P素材 553.05 +0.18 +0.03
S&P工業 838.15 -1.18 -0.14
S&P主要消費財 819.22 -0.16 -0.02
S&P金融 620.35 -6.69 -1.07
S&P不動産 305.61 -1.06 -0.34
S&Pエネルギー 597.00 +10.12 +1.72
S&Pヘルスケア 1616.38 -15.46 -0.95
S&P通信サービス 225.02 -1.84 -0.81
S&P情報技術 2598.10 -9.21 -0.35
S&P公益事業 387.10 +1.57 +0.41
NYSE出来高 9.28億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 26335 + 15 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 26300 - 20 大阪比
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