【石獅共同】中国が沖縄県・尖閣諸島周辺や台湾海峡を含む東シナ海で設けた禁漁期間が16日に明け、福建省石獅市では大量の漁船が出港した。当局は「敏感な海域」での操業を厳しく禁じ、警察も警戒。だが好漁場を目指して台湾方面や尖閣に向かうという漁師もいる。日本や台湾との摩擦が強まる恐れもある。
台湾対岸にある石獅市の祥芝中心漁港では、中国国旗をなびかせた漁船が爆竹を鳴らして次々に沖を目指した。多くの漁師が燃料代高騰に懸念を示し、40代漁師は生活を守るため「魚が多い台湾との中間線を越えたエリアや釣魚島(尖閣の中国名)が見える漁場で漁をする」と話した。
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