[29日 ロイター] - 米国株式市場は薄商いの中、グロース(成長)株主導で主要株価指数が反発して取引を終えた。この日発表された米失業保険申請統計で、米連邦準備理事会(FRB)の利上げによって労働市場が軟化し始めている可能性が示された。
S&P総合500種の主要11セクターが軒並み上昇し、通信サービスや情報技術が特に好調だった。
グローバルト・インベストメンツのポートフォリオマネジャー、キース・ブキャナン氏は「市場はこのところ強い売り圧力に押されていたが、一服した可能性がある」と述べた。
ここ数日下落していたアップル、アルファベット、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムはいずれも2.5%超上昇した。
米労働省が発表した24日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は9000件増の22万5000件で、ロイターがまとめたエコノミスト予想と一致。これを受け、米10年債利回りは4日ぶりに低下した。
米株は今年、FRBの積極的な利上げの打撃を受け、年初来ではS&P500が19.3%、ナスダック総合が約33%、それぞれ下落。金利に敏感な高成長株を複数含む情報技術、一般消費財、通信サービスセクターは同29─40%下げ、S&P500業種別指数の中で最も大幅な落ち込みとなっている。一方、エネルギーは57%の大幅上昇を見せている。
この日は電気自動車(EV)大手テスラが8.1%上昇。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は28日、従業員に電子メールを送り「株式市場の狂気に悩まされるべきでない」と訴えた。
テスラは年初来66%下落。アマゾンの同50%下落とともに一般消費財(同38%下落)セクターを圧迫した。
米取引所の合算出来高は87億8000万株。直近20営業日の平均は109億5000万株。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を4.80対1の比率で上回った。ナスダックでも4.30対1で値上がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33220.80 +345.09 +1.05 33021.43 33293.42 33020.35
前営業日終値 32875.71
ナスダック総合 10478.09 +264.80 +2.59 10321.46 10502.08 10301.06
前営業日終値 10213.29
S&P総合500種 3849.28 +66.06 +1.75 3805.45 3858.19 3805.45
前営業日終値 3783.22
ダウ輸送株20種 13496.23 +197.87 +1.49
ダウ公共株15種 977.83 +4.43 +0.46
フィラデルフィア半導体 2534.95 +81.45 +3.32
VIX指数 21.44 -0.70 -3.16
S&P一般消費財 1008.32 +25.26 +2.57
S&P素材 493.23 +5.11 +1.05
S&P工業 834.70 +10.10 +1.23
S&P主要消費財 782.78 +3.16 +0.40
S&P金融 571.41 +8.08 +1.43
S&P不動産 234.71 +4.96 +2.16
S&Pエネルギー 667.27 +6.32 +0.96
S&Pヘルスケア 1590.70 +16.47 +1.05
S&P通信サービス 159.41 +4.17 +2.69
S&P情報技術 2174.90 +55.93 +2.64
S&P公益事業 361.96 +2.44 +0.68
NYSE出来高 7.15億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 26300 + 320 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 26270 + 290 大阪比
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