静岡県は新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた中小企業の資金繰り支援を強化する方針を固めた。国の緊急経済対策に呼応して創設した県制度融資「国連携新型コロナ対応貸付」の融資上限額を引き上げ、融資枠を増やす案が有力だ。２０２０年度一般会計６月補正予算案に関連経費を計上する。
国連携対応貸付は民間金融機関にも窓口を広げた実質無利子・無担保融資で、現在３千万円の融資限度額を４千万円まで引き上げる計画。融資の申し込みが急増していることを踏まえ、２８００億円の融資枠も拡充する方向で調整に入った。いずれも国の第２次補正予算成立が前提で、企業に必要な資金が迅速に行き渡るようにする。
新型コロナの影響が長引き、資金繰りに苦しむ企業は多い。県信用保証協会によると、国連携対応貸付は５月１日のスタートから１カ月間で１万３２１５件、２２３０億円の保証申し込みがあった。６月に入ってもハイペースで推移し、既存の融資枠２８００億円を大幅に上回る可能性が高い。先行きへの不安から当面の運転資金確保に動く企業は多く、資金需要はなお旺盛だ。
県は２月、県制度融資に新型コロナ対応枠を設けた。３月には追加支援策として融資枠を５００億円に設定。融資利率を引き下げたり、信用保証料の事業者負担をゼロにしたりした。
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June 09, 2020 at 05:59AM
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静岡県、資金繰り支援強化 限度額上げ枠も拡充 ６月補正計上へ｜静岡新聞アットエス - ＠S［アットエス］ by 静岡新聞
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