[ニューヨーク 11日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では不安定な取引の中、安全資産としてのドルが広範な通貨に対して上昇し、対円で3週間ぶり高値を付けた。イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁が緊急国債買い入れ措置を延長しない方針を示したことなどが影響した。
英中銀のベイリー総裁は10月14日までの予定で実施している緊急国債買い入れ措置について、年金基金などは「3日以内に」ポジションのリバランスを終えるべきとし、延長しない方針を表明。
中銀措置の終了で市場のボラティリティが再燃し、金融不安が引き起こされるとの懸念が高まったことを受け、英ポンドは0.9%安の1.0962ドルと、2週間ぶり安値を付けた。
この日は国際通貨基金(IMF)が国際金融安定性報告書(GFSR)を公表し、世界の金融安定リスクが上昇し、市場で無秩序な価格の再調整が起きる可能性が高まっていると警告。特に新興国と住宅市場が脆弱との見方を示した。
トロントのシルバーゴールドブルの外為・貴金属リスクマネジメントディレクター、エリック・ブレガー氏は「何か良いニュースが出てくるまで『リスクオフ』の状態は続く」とし、「今は間違いなくドル強気のトレンドにある」と述べた。
市場では週内に発表される米国のインフレ関連指標も注目されている。
終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は0.2%高の113.25。先月末に付けた20年ぶり高水準(114.78)に迫った。
ドルは対円で145.895円と、3週間ぶり高値を更新。約3週間前の政府・日銀による市場介入前に付けた24年ぶり高水準(145.90円)に迫った。
ユーロはほぼ横ばいの0.9706ドル。
リスク動向に敏感な豪ドルは一時0.6248米ドルと、2年半ぶりの安値を更新。その後は0.4%安の0.6270米ドル。
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