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Thursday, January 19, 2023

今こそ、HSPを科学的根拠にもとづいて理解する/『HSPブームの功罪を ... - シノドス

HSP(敏感すぎる人)という言葉は、人々の生きづらさを巧みに表したことで共感をよび、広く知られつつある。だが、本来は心理的特性を表すこの考え方が独り歩きし、根拠に乏しい発信が多くを占めている現状がある。それだけでなく、心理的特性であるHSPを(障害や疾患のように)「治療」すると謳う医療、HSPに関する資格ビジネスやマルチ商法、さらにはカルト団体の参入まで、ブームの渦中にあるHSPは多くの問題を抱えている。

こうした事態を注視する気鋭の心理学者、飯村周平氏は「HSPがブームとして『消費』されている現状にメスを入れていく必要がある」と語る。本稿では飯村氏の新著『HSPブームの功罪を問う』の内容を中心に、ブームの実情やその「罪」の側面、子育てや教育への影響、メディアの責任、研究者として広く情報発信を続ける背景など、幅広くお話を伺った。【聞き手・構成 / 大竹裕章(岩波書店)】

心理学起源からかけ離れたHSP理解

――本書ではHSPを科学的理解/ポップ心理学上の理解の両面から取り上げていますが、ここでは改めて、「HSP」について基本的なことを教えてください。

HSPとはHighly Sensitive Person、つまり「とても敏感な人」の意味です。日本では「繊細さん」と呼ばれることも多いですが、繊細で生きづらさを抱えた人、社会の刺激に過度に影響を受けてしまう生きづらく大変な人、という意味のラベルで、世の中一般では使われています。

ですが、HSPのルーツである心理学では異なります。HSPが立脚するのは人間の「感覚処理感受性」「環境感受性」という心理的特性です。人は環境から影響を受ける存在なのですが、刺激に対する影響の受けやすさの違い――より正確に言うと、知覚や処理の個人差――があります。この「感受性」が相対的に高い人が「HSP」とされます。HSPの提唱者であるエレイン・アーロン氏によると「5人に1人がHSP」であり、日本でもそういった説明が流れてはいます。ただし、HSPかどうかを切り分ける基準が決まっているわけではないので、気を付けて向き合う必要があります。

この影響の受けやすさというのはニュートラルなもので、よい環境・よい刺激からはよい影響を、逆に悪い環境・悪い刺激からは悪い影響を受けやすい、ということになります。つまり「良くも悪くも影響を受けやすい」ということであり、感受性が高い(低い)からいい(悪い)ということではないのです。「繊細さん」と生きづらさはセットで語られることが多いのですが、そういう話ではないことをまずご理解ください。

飯村周平氏

不正確な情報の増殖とブーム

――日本でのHSPブームの実情、そして飯村先生が着目した背景についてお話しください。

私は学部4年の2014年、現在の専門である感覚処理感受性の研究をはじめたのですが、そのころHSPはまだほとんど知られていませんでした。HSPの提唱者であるエレイン・アーロン氏の著書The Highly Sensitive Person (1996)は翻訳されていましたが(邦題『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ』)、そこまで注目はされていませんでした。

それから数年間、少しずつ情報が増え始めていきます。当初は、「自分の研究するテーマが広がっている、感慨深いな」と横目で見ていました。違和感を覚え始めたのは、2018年ごろのことです。本書『HSPブームの功罪を問う』では、ブームの起点を2019年頃として論じていますが、その1~2年前からおかしなHSPの情報が急増していきます。アーロンのHSPの翻訳書をもとに、様々な人が独自の解釈や経験に基づいて付け足したり、薄めたりするような発信が増え、そうした本も増えていきました。

さらには、一部の医師もHSPブームに参入していきます。こうしたおかしな情報の広がりは、2019年頃には無視できないほどになっていました。

専門性の怪しい「HSP専門カウンセラー」

――HSPブームにはどういった問題があるのでしょうか。

大きな問題としては、自分をHSPというラベルで説明している方が搾取され、消費されている面があることです。

たとえば、SNSで「HSP」と検索すれば、「HSP専門カウンセラー」などとプロフィールで自認する方が多くいて、旺盛に情報発信をしています。ブームのきっかけの一つといえる著作『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』の著者である武田友紀さんもその一人です。ですが、こうした方たちの発信の多くは学術的な根拠に基づくものではありません。率直に言って専門性の不確かな「HSP専門カウンセラー」と称する方がカウンセリングを行ったり、あるいはそうした専門カウンセラーを養成するという高額のセミナーが開かれたりしているのです。

HSPを「治療」すると謳うクリニック

また医療面でも、「HSP外来」といった専門外来がつくられ、「HSPを治療する」と謳う一部のクリニックが存在します。先程お話ししたように、HSPは心理学に基づく概念であって、発達障害や精神疾患のような診断のための概念ではありません。だから、「HSPだ」と診断したり、治療したりするというのはおかしな話なのです。

こうした一部のクリニックでは、訪れた人へ問診や検査を行った上でTMS治療(経頭蓋磁気治療)をすすめています。このTMS治療とは、一部の成人うつ病患者を主な対象に脳領域に磁気刺激を与えるものなのですが、治療効果が認められていないケースにも利用され、日本精神神経学会が注意喚起をしています。私もツイッターで「○○万を支払ってHSPの診断と治療を受けたのに、全然改善しない」という相談を受けることもあり、被害に遭った方は少なくないようです。

こうしたTMS治療、あるいはHSPの脳波診断は、一見有効そうに見えるかもしれませんが、根拠のあるものではありません。精神科医にとっては、気質としてのHSP(感覚処理感受性)は専門外の領域で、診断対象ではありません。こうしたHSPに参入するクリニックでは、学術的な専門性が高くない医師が、経験や精神医学的な知識をもとに語っているように私にはみえます。

こうした情報の正否は心理学の研究者からみたらすぐわかりますが、一般の方が見極めるのは難しいでしょう。私だって、自分の専門とまったく違う宇宙工学の話をされたら、その是非を判断するのは難しいです。発信側に「HSPについて本を出している人」「医師」といった情報や肩書があれば、受け手が信じてしまうのは仕方がないことでもあります。それよりむしろ、そういう人たちをHSPの識者として取り上げてしまうメディアの側の責任が大きいと思います。

マルチ商法・カルト団体の参入

さらなる問題として、HSPにはマルチ商法やカルト団体が参入していることも挙げられます。全国各地ではHSPの人々の交流会が行われており、コロナ禍前はそれが対面だったのですが、マルチ商法やカルト団体への勧誘・販売の場となったケースもあります。

――なぜHSPがターゲットになったのでしょうか。

ブーム下では、HSPは「生きづらさ」を示すラベルとして用いられており、そしてそれに共感を覚える人たちが多く集まり、自らもそう自認するようになっていきました。そうした「生きづらさ」を抱える人々は、マルチ商法やカルト団体の格好のターゲットで、そこに目をつけられたのではないでしょうか。

それともう一つ、HSPは生きづらさと同時に「繊細さは才能」という、自分の能力に気づくようなラベルとされていることも挙げられます。「障害」ではなく気質や性格という位置付けで、かつ「生きづらいあなたの才能に気づかせる」というメッセージの出し方は、信仰と親和性が高いのではないかと想像します。こうしたことから、カルト団体の勧誘の対象になりやすかったのではないかと思います。

医療や支援とのつながりを失う危険性

HSPを自認することで生じる影響についてもお話しておきます。

自分をHSPと自認する方をいくつかタイプ分けすると、その中にはHSPというラベルに傾倒しアイデンティティの中核にしている方もいます。それぞれの背景があるのだと思いますが、気になることは、生きづらさや繊細さを「特権性」として扱っている、つまり「HSPは他の人とは違う。本当は繊細な、素晴らしい能力をもつ存在なのだ」と主張している場合があることです。中には、HSPでない方を蔑むような考えや発信をしている人もいます。こうした問題は本書で掘り下げているのですが、区別というより差別的な側面があると言えます。

そしてもう一つ問題なのが、自分をHSPと自己理解することによって医療につながることができなくなっている人たちです。本当は医療的アプローチによって、発達障害や精神疾患への適切な支援や治療につながることができるかもしれないのです。ところがHSPという自認のラベルゆえに「これは障害や病気ではなく気質なんだ」という自己理解につながり、医療へアクセスできなくなってしまう。当人の自己理解の場合も問題ですが、お子さんの場合も深刻で「わが子は障害でなくHSC(子どものHSP)という気質だ、だから検査や支援は必要ない」となってしまうと、その子のニーズを見誤り、適切な支援につながらないという危険もあるのです。

発達障害や不安障害とどう違う?

――ところで、ASD(自閉症スペクトラム)などにも感覚過敏といった特性がありますよね。それらとHSPはどう違うのでしょうか?

発達障害になじみのある方や一定の知識のある方にとって、HSPは胡散臭く感じられることがあるようです。というのは、ASDなどの発達障害、あるいは不安障害などの精神疾患などにも感受性に関する特性があります。いずれも広い意味では感受性を扱っているので、似通って見えてしまう方もいるようです。そしてポップ心理学的なHSP理解では、これらの区分がなされないままです。ですから、情報を受け取る側も混乱したり、警戒したりするのも無理はありません。これが問題をややこしくしているのです。

ただ、どういった点に関する感受性を扱っているのか、何に対する「敏感さ」なのかは区別があります。少々専門的な話になりますが、感受性については心理学の分野でも捉え方が異なり、いろいろな仕方で概念化されています。HSPはだれもがもっている人の性格(パーソナリティ)特性という側面からアプローチしていますが、その他にも神経症傾向(ネガティブな感情の経験しやすさ)、不安感受性(不安に関する症状が悪い結果をもたらすという信念によって生じる身体感覚の恐怖)、行動抑制システム(人が罰や新しい刺激を受けた場合の行動の動機づけを気質として概念化)など、感受性を扱う概念化がさまざまに存在します。

こうした、「環境からの影響の受けやすさ」から感受性を扱う発達心理学に対して、発達障害における感覚過敏や感覚鈍麻は、「脳機能の偏りから生じる感覚特性」として、発達障害に特有の文脈で捉えられているように見えます。

こうした感受性に対する様々なアプローチについては本書でも言及していますが、より詳しくは『HSPの心理学』という本で説明しているので、そちらもご参照ください。

子育てへの影響

――HSP/HSCについては、子育て面での関心も高いようです。実際、HSCの子育てについては、固有のなにかがあるのでしょうか?

世の中では「HSCの子をどう育てるといいのか」という関心が高いようで、私もよく尋ねられます。ただ研究上、HSCに特化して有効な子育ての仕方というものは明らかになっていません。いえることとしては、「感受性の高い子は、子育てのスタイルから良くも悪くも影響を受けやすい」ことでしょうか。

その意味では、感受性の高い子への影響の与え方には注意が必要とはいえるでしょう。つまり、体罰をしない、無視をしない、子どもを理不尽に怒ったりしない、といったことです。感受性の高低にかかわらず、その子の特性にあわせて環境を整えるのが大事という、子育て一般では当たり前の話になりますが。

――良くも悪くも影響を受けやすい、つまり、それだけ子育てによる影響が大きい可能性があるということですね。

ただ私が強調しておきたいのは、こうした影響の有無を全て親の原因にするのは違うのではないか、ということです。親も好きで子どもに暴力を振るうわけではなく、多くの場合、精神的に追い詰められて手を上げたり、理不尽な対応をしたりしてしまうのです。

たとえば子どもの親の抑うつ傾向が強く、周囲からの助けが少ないと、子どもの変化を察したセンシティブな子育ては難しい場合があります。その意味で親の精神的な余裕は重要なのですが、「親は子どもにサポーティブに関わるべき」といっても、なかなかそうはいかないこともあるでしょう。

子育てには、保護者にどういったリソースがあるのか、経済的な状況はどうか、周囲からどういうサポートがあるのか……等、様々なことが関わってくるものです。HSCが影響を受けやすいからといって、その子育ての責任は全面的に親にある、と考えるべきではないのです。

学校教育に入り込むHSC

――各地の自治体では、不登校支援や生徒指導等の文脈でHSC/HSPが公的な文書に用いられており、本書でもそうした問題を指摘しています。

それらの文書でのHSCの使われ方をみると、「弱い子」にHSCラベルを貼っており、学術的な意味合いとはズレている印象を受けます。たとえば、「HSCは集団生活が苦手」、「学校が苦手」、「不登校になりやすい」、ゆえに対策が必要……という話になるのでしょう。

私が問題だと思うのは、教育現場の方たちがこういう図式へ無批判に飛びついている節があることです。子どもが不適応を起こす背景をアセスメントするのは大事で、気質もその要素の一つです。ですが、「この子が不登校なのはHSCだから」と、ラベルを貼って原因を帰属させることで、理解した気になっていないでしょうか。それはむしろ、アセスメントせずに視野を狭めていることにほかなりません。

そしてそもそも、これらの文章からは、HSCとはなんなのかがよくわかりません。定義不明瞭なラベルを使っているように思えます。

――先にご説明のあった、ポップ心理学的なエビデンスのないHSP(HSC)の考え方が教育現場にも浸透しつつあるということですね。

オブラートに包まずにいうと、そういうことになります。こうした理解に基づいて「この子はHSC」とラベルを貼ったり、先生がそう考えたりするのは問題です。HSCは学校で良くも悪くも影響を受けやすいということになりますから、むしろよい関わりがあれば、学校に適応しやすくもなります。決して弱い、学校になじめない子ではないのです。

メディアの責任

――本書では「HSPブームは様々なメディアの影響が作り上げた面が大きい」と論じており、私たち出版業界もその一つです。こうしたメディアの責任や問題点についての考えをお聞かせください。

出版社も様々で、しっかりと正確な情報の発信を考えてくれるところもあります。他方、少なくない数の出版社はそうした正確性よりも、多くの人が飛びつきたくなるものを求めているようです。私もいろいろとお声がけをいただくのですが、そうしたポップな内容の出版企画書をいただき、自分なりに研究に則ったものへと直した案をお返ししたことがあります。すると、ぱったり連絡が途絶えてしまう。しばらくすると同じテーマで、別の著者による本が出ていたこともありました(笑)。

そうしたポップな本は売れるのでしょう。出版社もビジネスですから、そうした流行りに乗る面があることはわかりますが、いかがなものかとも思います。

同じことは、テレビやラジオ、新聞といったマスメディアにもいえます。「主語が大きい」と言われるかもしれませんが、日本のマスメディアはサイエンス・コミュニケーションを担う企画や担当者が、あまり多くないのではないかと感じています。優れた番組や記事がある一方、ワイドショーなどでは「わかりやすさ」が過度に重視され、正確性がないがしろにされてしまう。これまでもマスメディアを通じて、疑似科学的な概念が広がることが繰り返されてきました。HSPもさらにそうなっていくのではないか、と懸念しています。

――適切なサイエンス・コミュニケーションのために、信頼できる専門家をどう見つけるのが望ましいのでしょうか。

学術的な発信に関していえば、だれに取材や執筆依頼をするかの対象を見定めることが重要です。対象として考える人がどの学会に所属しているか、どんな論文や著作を執筆しているか、把握しておくことは必要でしょう。

たとえば最近、ある新聞で脳波に関する特集がなされていたのですが、神経科学分野の専門家からみると疑問が多く、批判的な指摘が相次ぎました。この場合も、適切な専門家にたどりつけていないのだと思います。その記事を執筆した記者は、研究者のポータルサイトである「researchmap」や「J-STAGE」、あるいは論文検索サイトの「Google Scholar」でその方の業績を確認したうえで取材したのでしょうか。

こうした論文や先行研究の調べ方は、大学で卒業論文を書く際に指導され、身につけていくものです。記者が取材する専門家を選ぶときも、同じような調査は必要でしょう。メディアの方には、せめてそのラインはクリアしてほしいと思います。

なぜHSPの情報発信を行うのか

――話は変わりますが、先生ご自身のご専門は「思春期・青年期を対象とした環境感受性理論の発達心理学的研究」とあります。研究領域としては、HSPの専門家ということになるのでしょうか?

必ずしもHSPをピンポイントで研究しているというわけではありません。さきほども感受性ということをご説明しましたが、この「感受性の個人差が発達の中で心理社会的にどう機能するのか」を中心に研究しています。

執筆する論文のタイトルに「HSP」と入ることは多いのですが、「あなたはHSPの研究者か」と尋ねられると――実際、みんなそう言ってくるのですが(笑)――わたし自身は、もう少し研究領域としては広いと思っています。

――先程、HSPブームの当初はその広がりを横目で見ていた、とおっしゃっていましたが、現在は研究に基づくHSP情報を共有するサイト「Japan Sensitivity Research」を運営するなど、HSPに関する学術的な発信を幅広く続けています。転機はどこにあったのでしょうか?

正直にいうと、はじめは見ないふりをしようと思っていました(笑)。

というのは、「自己肯定感」「アドラー心理学」「アダルトチルドレン」など、学術的な裏付けのないポップ心理学の言葉はこれまでも広がっています。ですから、いまさら自分がなにか言うことはないだろう、と考えていたのです。

ところが、次第に「HSPの人は魂のレベルが高い」など、怪しい情報が目につくようになってきます。また「電話が苦手だとHSP」「コーヒーが飲めないとHSP」「人付き合いが苦手だとHSP」など、いわゆる「あるある」ネタがSNSで飛び交うようになっていきます。こうした不正確な情報でないものに人々が惑わされはじめ、それに伴い、「HSP専門カウンセラー」を称する方や、HSPを診断・治療すると謳うクリニックが出てきます。

あるとき、「HSPは漢方で良くなる」という言説を目にし、それを批判したところ、大きな反論(というより非難)が飛んできました。このころに、私はブームの問題が一線を超えたと感じたのです。社会的な実害が目に余るほど出てきた、と思いました。

自分の大切にしている研究領域が社会に悪い影響を与えたことが、汚されているようで悲しく感じましたし、「もっと適切な研究や考えがあることを知ってもらいたい」とも思いました。それで、見て見ぬふりができなくなったのです。

届き続ける非難や攻撃

――こうした発信には頭が下がりますし、意義も大きいと感じる一方、ご自身にかかるストレスも大きいように感じます。

この3-4年、SNSをはじめ発信を行っているのですが、正直にいって心理的な負担は大きいですね。耳を傾けてくださる方も増えてきていますが、同時に攻撃も増えています。学術的な発信に対して、自らHSP当事者だという方から「自分の考えるHSPではない」と攻撃的なメッセージを受けることもたびたびです。当初は発信のしかたがあまり良くなかった面もあるのですが、現在に至ってもその状況は続いています。SNSを通じて情報を伝えられるという実感はあるので、なかなか難しいところではありますが。

――先生のツイッターアカウントを拝見していると、そうした苦労やご負担が確かに伺えます……。

外から見えるところだけではないんですよね。ある大学に乞われて講演を行ったのですが、それに対して誹謗中傷にあたるような匿名の手紙が届いたこともあります。

あまり長く続けるつもりはない?

――飯村先生は筆頭著者の査読論文を毎年複数本掲載し、とても順調に業績を積み重ねていらっしゃるように思います。そうした中、負担や精神的ダメージも大きいであろう発信を続けている理由は、どういったところにあるのでしょうか。

肩透かしになるかもしれませんが、こうした発信をあまり長く続けていくつもりはないんです(笑)。今回こうした本も刊行しましたし、2023年度には環境感受性に関する学術書を共著で刊行する予定です。それが済めば、一般書から学術書、またウェブサイトも作り、研究者としてやれることは一通りやったことになると思います。

先程申し上げたように、自分の研究分野が汚されてしまっているように感じたところから、学術的情報に基づく発信を続けてきました。そのうえで、歪んだHSP概念を修正していければ、と思って取り組み続けてはいますが、より適切な議論ができるようになったかどうか……。手応えはゼロではないのですが、根本的に変わったとまでは言えないな、とも思ってしまいます。先に行った通り、心理的にも負担が大きいですしね。

チーム・機関で研究情報の発信を

――研究者としてのHSPに関する情報発信となると、お一人で孤軍奮闘しているようにも見えてしまいます。

全く一人だけということはないのですが、どうしても攻撃が直接自分に向いてくる難しさや限界を感じてしまいます。チームや学術機関として発信ができたらよかったのですが。

研究者サイドでは、そもそもHSPを扱わないようにしている方が多いでしょう。率直に言ってHSPの話題は触れば触るほど荒れますし、繰り返しになりますが問題になっている通俗的なHSPは学術的には根拠のない話ですから。それに、いざ研究者として発信をしようとなると、感受性に関する先行研究を読みこむ必要があり、時間的コストも大きい。

発信を始めた当時は、一緒に取り組んでくれる先生たちもいましたが、徐々に「触らぬ神に祟りなし」となってきているような気がします。研究者が発信してもメリットはあまりないですしね。わたし自身も、本当は研究に集中したいのが本音です。

そうした意味では、当初から一緒に発信してくれる仲間がほしいと思っています。HSPにかぎらず、心理学には学術的な根拠や、再現性に疑念のあるタームが多く一般に広がることがあります。たとえば、物事や相手に何度も接触することで印象が良くなるという「単純接触効果」、相手に期待することでパフォーマンスが上がるという「ピグマリオン効果」などは、現在は再現性が疑問視されています。そうしたことに、現在の学術的な根拠に基づいて研究者が情報発信することは意義が大きいですし、それをチームなり、あるいは学術機関としてできるといいのではないかと思っています。

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Wednesday, January 18, 2023

【村瀬紗英・佐々木久美…】トレンドに敏感なRayモデルが愛する ... - モデルプレス

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Monday, January 16, 2023

「興居島レモン」を まつやま農林水産物ブランドに認定:山陽新聞 ... - 山陽新聞デジタル

愛媛県松山市
 松山市の北西の沖合に位置する興居島(ごごしま)では、瀬戸内ならではの温暖な気候と水はけが良い土壌を生かし、レモンを栽培しています。 この度、1月13日に、まつやま農林水産物ブランド化推進協議会は、興居島レモンを、11品目のまつやま農林水産物ブランドとして認定しました。 まつやま農林水産物ブランドの柑橘としては、紅まどんな、せとか、カラマンダリンに続く4品種目です。

●興居島レモンは先人の知恵と瀬戸内の温暖な気候が生んだ島のおくりもの
 レモンは他の柑橘に比べ乾燥に敏感なため、園地での水やり時期の目印として、昔から多くの農家が、所有園地に1本ずつレモンの木を植えていました。
 松山市農業協同組合は、国産レモンの需要の高まりを追い風に、令和元年度に、興居島レモン部会を設立し、出荷の取扱要領を定め厳しい品質管理をしています。

●まつやま農林水産物ブランドとは・・・


 生産者の商品に対する「想い」が強く込められた高品質で安全・安心な松山産の
農林水産物及び加工品としてまつやま農林水産物ブランド化推進協議会が
認定したもの。
※まつやま農林水産物ブランドの詳細は、「マルっとまつやま」をご覧ください。
 https://m-chisanchisho.com/brand

●「興居島レモン」の特徴


品質
 3等級(秀・優・良)を、重量・大きさによる
6階級(3L、2L、L、M、S、2S)に分類。
 厳格な検査と評価で品質が安定しているため、
市場関係者からは、高い評価と信頼を得ています。

食味
 みずみずしく、酸味と一緒に甘みも感じられます。

時期
 国産レモンの流通量が減少する4月に、安全・安心な国産レモンとして、『興居島レモン』を出荷しています。

まつやま農林水産物ブランド化推進協議会 会員一覧
国立大学法人 愛媛大学 農学部 / 松山市漁業連合協議会 / えひめ中央農業協同組合
松山市農業協同組合 / 松山市離島振興協会 / 松山商工会議所
えひめ中央農業協同組合 女性部 / 松山市農業協同組合 女性部 / 道後温泉旅館協同組合
株式会社 愛媛新聞社 / 日本放送協会 松山放送局 / 南海放送株式会社
株式会社テレビ愛媛 / 株式会社あいテレビ / 株式会社愛媛朝日テレビ
株式会社エフエム愛媛 / 株式会社愛媛CATV / 松山市

まつやま農林水産物ブランド一覧
「紅まどんな」 「せとか」 「カラマンダリン」 「瀬戸内の銀鱗煮干し」 「松山長なす」 
「松山一寸そらまめ」 「伊台・五明こうげんぶどう」 「松山ひじき」 「グニ―ユーカリ」
「松山アボカド」
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Thursday, January 12, 2023

欧州市場サマリー(12日) - ロイター (Reuters Japan)

       [12日 ロイター] -   <ロンドン株式市場> 続伸して取引を終えた。銀
行株や住宅建設株が買われたのが相場を押し上げた。
    昨年12月の米消費者物価指数(CPI)が前月比で予想に反して低下したことから
、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ幅縮小への期待感が強まった。CPIが前月比で
下落したのは2020年5月以来、2年7カ月ぶり。
    英銀大手のバークレイズ、金融大手HSBC、保険大手プルーデン
シャルは2.0─2.3%上昇した。
    住宅建設のパーシモンは8.3%と大幅上昇。景気後退と住宅市場減速への
懸念にもかかわらず、22年の住宅販売戸数が見通しを上回ったと報告したことが好感さ
れた。FTSE350種住宅建設株指数は5.75%高。
    中型株で構成するFTSE250種指数は1.64%上昇した。
    オンラインファッション小売業のASOSは20.9%と急上昇。収益改善
計画が順調に進んでいると表明したのが材料視され、買いが膨らんだ。
    ロンドン株式市場:
    <欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。STOXX欧州600種指数は
2022年4月下旬以来、約9カ月ぶりの高値で取引を終えた。小売銘柄の上昇が相場を
けん引し、22年12月の米消費者物価指数が前月比で2年7カ月ぶりに下落し、米連邦
準備理事会(FRB)の大幅な利上げへの懸念が和らいだのが材料視された。
    小売株指数は1.88%上げ、英オンラインファッション小売業のASOS<
ASOS.L>が20.9%と急上昇。運営の見直しで現会計年度に3億ポンドの利益計上を見
込んだのが好感された。
    英スーパーマーケット大手のテスコも0.9%高。クリスマス商戦が予想を
上回ったことを受けて通期の利益見通しを据え置いたのが好感された。
    金利に敏感なSTOXX欧州600種テクノロジー株指数は0.44%高。
オランダの半導体製造装置メーカーASMLホールディングが1.1%上昇し
た。半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が発表した22年第4・四半
期決算純利益の伸び率が市場予想を上回ったのが材料視された。
    一方、スイスのパソコン周辺機器メーカー、ロジテック・インターナショナル<LOGN.
S>は16.9%安。22年10月─12月の利益と売上高が減って売上見通しを引き下げ
たのが重しとなった。
    フランスのビデオゲーム開発のユービーアイソフトも14.0%下げた。
    欧州株式市場:
    <ユーロ圏債券> ドイツ債利回りが一時、約1カ月ぶりの低水準を付けた。米イン
フレ率が引き続き鈍化し、米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを鈍化させるとの
見方が強まった。
    米労働省が12日発表した昨年12月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は
前年同月比6.5%上昇した。伸びは11月の7.1%から鈍化し、2021年10月以
降で最小となった。前月比では0.1%下落と、予想の横ばいに反し下げに転じた。下落
は20年5月以来2年半超ぶりで、3カ月連続で市場予想を下回った。
    ドイツ10年債利回りが一時12ベーシスポイント(bp)低下し2.
06%と昨年12月15日以来の低水準となった。終盤は6bp低下だった。
    2年債利回りは7bp低下。独2・10年債の利回り格差は米債US2US
10=RRと同様にスティープ化した。 
    ユーロ圏の長期的なインフレ期待を示す主要指標となる5年先5年物ブレークイーブ
ン・フォワードは2.3%近辺と約1カ月ぶりの低水準となった。
    独伊10年債の利回り格差はこの日も引き続き縮小。今週に入り15bp超縮小し1
79bpと1カ月ぶりの狭さとなった。
    イタリア10年債利回りは12月15日以降で初めて4%を下回った。
    ユーロ圏金融・債券市場: 
 <為替>                     欧州終盤  アジア市場終  コード                                      
                                                  盤                               
 ユーロ/ドル                1.0819        1.0762                                              
 ドル/円                       129.76        131.59                                              
 ユーロ/円                     140.41        141.62 <株式指数>                     終値        前日比          %     前営業日終値  コード
 STOXX欧州600種         450.22         +2.81       +0.63           447.41          
 FTSEユーロファースト3    1777.05         +9.86       +0.56          1767.19          
 00種                                                                            
 ユーロSTOXX50種        4126.68        +26.92       +0.66          4099.76             
 FTSE100種              7794.04        +69.06       +0.89          7724.98          
 クセトラDAX               15058.30       +110.39       +0.74         14947.91          
 CAC40種                  6975.68        +51.49       +0.74          6924.19 <金現物>                       午後                コード                                      
 値決め                        1872.35 <金利・債券>                                                                                   
 米東部時間13時34分                                                                               
 *先物                         清算値        前日比  前営業日終  コード                          
                                                              盤                   
 3カ月物ユーロ                  97.66         +0.02       97.64                                  
 独連邦債2年物                 105.84         +0.11      105.73                                  
 独連邦債5年物                 117.85         +0.31      117.54                                  
 独連邦債10年物               138.22         +0.58      137.64                                  
 独連邦債30年物               148.08         +0.84      147.24                                  
 *現物利回り                   現在値        前日比  前営業日終  コード                          
                                                              盤                   
 独連邦債2年物                  2.538        -0.061       2.623                                  
 独連邦債5年物                  2.155        -0.058       2.241                                  
 独連邦債10年物                2.101        -0.047       2.177                                  
 独連邦債30年物                1.993        -0.020       2.044                                  
    
 
 

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からの記事と詳細 ( 欧州市場サマリー(12日) - ロイター (Reuters Japan) )
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Wednesday, January 11, 2023

欧州市場サマリー(11日) - ロイター (Reuters Japan)

       [11日 ロイター] -   <ロンドン株式市場> 反発して取引を終えた。コ
モディティー(商品)関連株が買われたのが相場を押し上げた。FTSE100種指数<.
FTSE>の終値は2018年8月以来、約4年5カ月ぶりの高値。
    中型株で構成するFTSE250種指数は0.67%上げた。
    FTSE350種保険株指数は6.31%と大幅下落。保険金支払い
請求の急増で2022年の最終配当を取りやめた保険のダイレクト・ラインが2
3.5%と急落。英自動車保険アドミラル・グループも6.8%下げた。
    銅価格の値上がりを背景に鉱業株指数は0.67%上昇。サウジアラ
ビアと英国とのパートナーシップによる新たな採掘機会への期待も買いを後押しした。
    石油大手のシェル、BPはそれぞれ1.2%、0.7%上げた。
    他に好調だったのは小売りのJDスポーツ・ファッションで7.0%高。昨年
12月のクリスマスまでの6週間の総売上高が急増したと報告したことが好感された。
    一方、サイバーセキュリティーのダークトレースはと大きく14.6%下落
。見込み顧客が商品の試用により消極的になったとして、売上高見通しを引き下げたこと
が嫌気された。
    ロンドン株式市場:
    <欧州株式市場> 反発して取引を終えた。米連邦準備制度理事会(FRB)が積極
的に進めてきた利上げ幅が鈍化するとの期待が相場を押し上げた。一方、英保険のダイレ
クト・ラインが23.5%下落し、2022年最終配当を中止したのが嫌気され
た。
    FRBの金利政策の手掛かりとなる12日の米消費者物価指数(CPI)発表が注視
されている。
    金利に敏感なSTOXX欧州600種テクノロジー株指数は1.29%上昇
。石油・ガス株指数は0.93%、資源株指数は0.12%それぞれ上げ
た。
    医薬品や農薬を手掛けるドイツのバイエルは3.6%高。アクティビスト
(物言う投資家)の英ブルーベル・キャピタル・パートナーズが会社分割を求めていると
のブルームバーグ報道が材料視された。
    フランスの高級ブランドLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)は
2.1%上昇。ベルナール・アルノー会長兼最高経営責任者(CEO)が傘下ブランド「
クリスチャン・ディオール」の経営トップに長女のデルフィーヌ氏を指名して一族の支配
を強めたことが材料視された。
    欧州株式市場:
    <ユーロ圏債券> 域内国債利回りが低下した。エネルギー価格の一段下落を受けて
投資家がインフレ見通しについてより楽観的になり、欧州中央銀行(ECB)当局者の利
上げ継続発言には反応薄だった。
    欧州の天然ガス価格は今週、約1年半ぶりの低水準まで下落した。穏やかな天候や十
分な在庫水準、ロシア産ガスの代替供給源確保などを受けた。
    ドイツ10年債利回りは終盤には12.5ベーシスポイント(bp)低
下の2.18%と、12月19日以来の低水準を付けた。
    独2年債利回りは2.5bp低下の2.62%だった。    
    ユーロ圏の長期的なインフレ期待を示す主要指標となる5年先5年物ブレークイーブ
ン・フォワードは2.34%。12月下旬に付けた8カ月ぶりピークの2
.4%から徐々に低下している。
    ドイツ金融庁はこの日、利率2.3%の新発10年債45億0800万ユーロの入札
を実施。落札利回りは2.25%で、前回10年債入札時の1.95%から上昇した。今
回の入札は、ユーロ圏の国債供給が本格化する今年最初の大規模入札だった。
    イタリア10年債利回りは17.5bp低下の4.04%、2年債利回
りは8bp低下の3.05%だった。    
    ユーロ圏金融・債券市場: 
 <為替>                     欧州終盤  アジア市場終  コード                                      
                                                  盤                               
 ユーロ/ドル                1.0739        1.0745                                              
 ドル/円                       132.58        132.41                                              
 ユーロ/円                     142.37        142.31 <株式指数>                     終値        前日比          %     前営業日終値  コード
 STOXX欧州600種         447.41         +1.70       +0.38           445.71          
 FTSEユーロファースト3    1767.19         +6.16       +0.35          1761.03          
 00種                                                                            
 ユーロSTOXX50種        4099.76        +42.30       +1.04          4057.46             
 FTSE100種              7724.98        +30.49       +0.40          7694.49  
 クセトラDAX               14947.91       +173.31       +1.17         14774.60          
 CAC40種                  6924.19        +55.05       +0.80          6869.14 <金現物>                       午後                コード                                      
 値決め                        1878.65 <金利・債券>                                                                                   
 米東部時間13時38分                                                                               
 *先物                         清算値        前日比  前営業日終  コード                          
                                                              盤                   
 3カ月物ユーロ                  97.64         +0.02       97.62                                  
 独連邦債2年物                 105.73         +0.07      105.66                                  
 独連邦債5年物                 117.54         +0.48      117.06                                  
 独連邦債10年物               137.64         +1.44      136.20                                  
 独連邦債30年物               147.24         +3.60      143.64                                  
 *現物利回り                   現在値        前日比  前営業日終  コード                          
                                                              盤                   
 独連邦債2年物                  2.568        -0.030       2.655                                  
 独連邦債5年物                  2.215        -0.090       2.337                                  
 独連邦債10年物                2.169        -0.116       2.301                                  
 独連邦債30年物                2.058        -0.114       2.165                                  
    
 
 

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Monday, January 9, 2023

豪ドル/円 今日の見通し「米利上げサイクル終了への思惑が豪ドル/円 ... - マネ育チャンネル

【最新号】

豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
日々、相場情報発信中!

目次

今日の豪ドル トレードシナリオ

ここまでの相場

・原油価格は反発。中国では春節を控え、帰郷などで国内を多くの人が移動することが見込まれている。これにより原油の需要が拡大する期待が高まった。一方で世界経済に減速懸念があること、中国での新型コロナ感染拡大収まらないことなどが上値を抑える要因となった。一時1バレル=76ドル台まで上昇した(1月9日)。

・豪11月雇用統計で、雇用者数は6.4万人増加して市場予想(1.9万人増)を大幅に上回った。失業率は3.4%で前月と変わらず。また、労働参加率は66.8%となった(12月15日)。2022年12月分は1月19日発表。

・12月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通りとなる0.25%の利上げを実施し、政策金利を3.10%とした。今後の利上げペースに関してはデータ次第とした。次回会合は2月7日。

・11月16日に発表された豪7-9月期賃金指数は前年比+3.1%と予想の+3.0%を上回り、4-6月期の+2.6%から伸びが加速した。

今日のメインシナリオ

米利上げサイクル終了への思惑が豪ドル/円の下値を支える

本日は豪州や豪州と交易関係の強い中国で主要な経済指標の発表は予定されていない。先ほど、12月東京都区部消費者物価指数(東京CPI)が発表された。日本全国CPIの先行指標となる東京CPIのコア指数(除生鮮)が予想(前年比+3.8%)を上回る+4.0%伸びとなった。そのため、日銀の金融緩和策の再修正への期待が高まり、豪ドル/円の上値を抑える一因となりそうだ。
他方で、6日に発表された米国の12月雇用統計や12月ISM非製造業景況指数の結果を受けて、年内に米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げサイクルを終え、利下げを開始するとの思惑が高まっている。これにより、NYダウ平均をはじめとした米株価指数はリスク選好に振れやすい状況だ。リスクマインドに敏感な豪ドルは株価動向の影響も受けやすいため、株価が底堅い雰囲気を継続させれば、豪ドル/円を下支えすることになりそうだ。

個別の想定シナリオ

■米国の利下げサイクル終了期待が高まる
⇒米株価指数が上昇
⇒豪ドルは株価の動きに敏感
⇒豪ドル/円の下値を支える要因となる

チャート分析

今後の注目材料

世界的な株価動向 

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに雨。7時に豪ドル/円のRSIで買いシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

    • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
    • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
    • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー社へ入社。8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、Twitterを通してFX初心者向けの情報発信を担当している。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。

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米10年債利回りは低下 先週の米指標を受けての流れが続く=NY債券概況 - みんかぶFX

債券 

米国債利回り(NY時間16:25)
2年債   4.197(-0.050)
10年債  3.527(-0.031)
30年債  3.650(-0.037)
期待インフレ率  2.214(+0.003)
※期待インフレ率は10年債で算出

 きょうのNY債券市場で10年債利回りは低下。きょうも市場は先週の米経済指標を受けての流れが続いており、利回りは下げが続いている。

 10年債利回りは一時3.50%まで低下したほか、政策金利に敏感な2年債も一時4.18%まで低下した。

 2-10年債の利回り格差は-69(前営業日:-70)と逆イールドの拡大は一服している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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欧州市場サマリー(9日) - ロイター (Reuters Japan)

       [9日 ロイター] -   <ロンドン株式市場> 週明けロンドン株式市場は5
営業日続伸して取引を終えた。中国が8日に新型コロナウイルス感染対策の入国時の隔離
義務を撤廃したことで同国経済の回復期待が高まり、コモディティー(商品)関連銘柄が
買われたのが相場を押し上げた。FTSE100種指数の終値は約4年5カ月ぶ
りの高値。
    一方、より国内経済中心の中型株で構成するFTSE250種指数は0.1
3%下げた。
    需要増加への期待感を背景に銅や原油の価格が値上がりしたことから、FTSE35
0種鉱業株指数、石油・ガス株指数はそれぞれ1.98%
、0.99%上昇した。
    個別銘柄では、ゲーム開発のフロンティア・ディベロップメンツが42.6
%と急落。2023年の業績見通しを引き下げたのが嫌気された。
    同業のデボルバー・デジタルも12.6%と大幅安。22年下半期の業績が
予想を下回ったと報告したのが売り材料となった。
    ロンドン株式市場:
    <欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。中国当局が8日に新型コロナウイルス対
策として実施してきた入国時の隔離措置を撤廃し、国境を再開したことが好感された。ま
た、欧米の経済指標が主要中央銀行による積極的な引き締めに対する懸念を和らげた。
    金利に敏感なSTOXX欧州600種テクノロジー株指数は3.38%上昇
したのが相場をけん引した。
    ドイツのDAX指数は1.25%上げた。欧州最大の経済国、ドイツの20
22年11月の鉱工業生産指数の前月比伸びが予想をやや上回ったのが期待感を高めた。
    23年1月のユーロ圏の投資家センチメント指数は依然マイナス圏ながらも3カ月連
続で上昇し、22年6月以来の高水準となった。
    STOXX欧州600種建設・資材株指数は2.41%上昇。スイスの配管
設備会社ゲベリットが4.3%上がり、ゴールドマン・サックスが投資判断を「
売り」から「中立」へ引き上げたことが材料視された。
    資源株指数は2.16%高。中国の需要回復への期待による非金属価格上昇
が押し上げ要因となった。
    中国での事業規模が大きい保険大手プルーデンシャルは1.4%上げた。
    欧州株式市場:
    <ユーロ圏債券> 域内国債利回りが上昇した。前週の大幅低下の反動が出たほか、
投資家は一連の国債入札に身構えているという。
    ドイツ10年債利回りは2ベーシスポイント(bp)上昇の2.23%
。ドイツ2年債利回りは1bp上昇の2.60%。
    ドイツ10年債利回りは先週、35bp超低下。週間では2011年以降で最大の下
げとなった。
    独連邦統計庁が9日発表した2022年11月の鉱工業生産指数は前月比0.2%上
昇し、市場予想をわずかながら上回った。    
    投資家は域内の国債発行にも注目しており、ウニクレディトのアナリストによると、
イタリア、スペイン、ドイツ、オーストリア、オランダが今週、総額250億ユーロ(2
67億4000万ドル)の国債入札を実施する可能性があるという。
    イタリア10年債利回りは1.5bp低下の4.21%。前週は48b
p低下していた。
    独伊10年債の利回り格差は197bpに縮小した。
    ユーロ圏金融・債券市場: 
 <為替>                       欧州終盤   アジア市場終  コード                                         
                                                     盤                                 
 ユーロ/ドル                  1.0757         1.0671                                                 
 ドル/円                         131.58         132.22                                                 
 ユーロ/円                       141.54         141.12 <株式指数>                       終値         前日比           %      前営業日終値  コード
 STOXX欧州600種           448.35          +3.93        +0.88            444.42          
 FTSEユーロファースト30    1771.30         +14.53        +0.83           1756.77          
 0種                                                                                   
 ユーロSTOXX50種          4068.62         +50.79        +1.26           4017.83             
 FTSE100種                7724.94         +25.45        +0.33           7699.49          
 クセトラDAX                 14792.83        +182.81        +1.25          14610.02          
 CAC40種                    6907.36         +46.41        +0.68           6860.95 <金現物>                         午後                 コード                                         
 値決め                           1852.2 <金利・債券>                                                                                         
 米東部時間13時32分                                                                                     
 *先物                           清算値         前日比   前営業日終  コード                            
                                                                  盤                    
 3カ月物ユーロ                    97.62           0.00        97.62                                    
 独連邦債2年物                   105.76          -0.04       105.80                                    
 独連邦債5年物                   117.46          -0.10       117.56                                    
 独連邦債10年物                 137.03          -0.40       137.43                                    
 独連邦債30年物                 145.52          -1.08       146.60                                    
 *現物利回り                     現在値         前日比   前営業日終  コード                            
                                                                  盤                    
 独連邦債2年物                    2.606         +0.024        2.581                                    
 独連邦債5年物                    2.276         +0.017        2.240                                    
 独連邦債10年物                  2.239         +0.026        2.196                                    
 独連邦債30年物                  2.104         +0.029        2.067                                    
    
 
 

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からの記事と詳細 ( 欧州市場サマリー(9日) - ロイター (Reuters Japan) )
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Sunday, January 8, 2023

【大人の推し活】商品開発に1年、SNSから生まれた通勤に使える ... - PR TIMES

Re:)am(リラム)は「楽しいを愉しむ」ためのアイテムを提供することをコンセプトにしたオリジナルブランドです。
2021年8月に発表したビニールポケットが付いたがま口斜めがけショルダーバッグの「ポショル」が、おしゃれにも敏感なオタク女子に「大人も使えるおしゃれな痛バッグ」として人気を博し、カフェ発の無名ブランドとしては異例のシリーズ1000個以上の販売実績を記録しました。
「がま口なのに大人っぽい」「めっちゃ入るのにかわいい」「痛バッグなのにおしゃれ」とSNSでも「推し活※グッズ」として話題になっています。
国内だけではなく海外のオタク女性からも注目され、多数ご注文を頂いております。

そんなRe:)am(リラム)から、通勤にも使えるおしゃれでかわいい15.6インチPC対応の大きめ痛バッグが誕生しました。
ブランド初となる、パンフレットやジャンボうちわも入る大きめサイズのトートバッグです。

アンケートで15.6インチPCを持ち歩く女性が1位
当初は、斜め掛けショルダーバッグでは収納することができない「iPadを入れたい」というご要望を受け開発に着手致しました。
試行錯誤の末にできたサンプルをYouTubeなどSNSで公開したところ「この見た目なら仕事でも使いたいからパソコンも入ると嬉しい!」とのお声をいただきました。
そこでTwitterを使い普段持ち歩いているパソコンのサイズに関してアンケートを取ってみたところ、小型PCが大半との予想を覆して会社支給で多く見られる15.6インチPCへの投票が1位(回答数187件中76件)となりました。
その結果、15.6インチのパソコンが入るサイズへと大幅修正し、1年をかけてようやく完成したのがこの「Obtenir(オプトゥニール)」です。
ライブイベントで使用する応援用のジャンボうちわやコラボカフェの特典でもらえる限定グッズを入れる硬質カードケース、A4ファイルケースもすっぽりと入れることが可能です。
さらに荷物の多い女性にもご満足頂けるような大容量を実現しています。

15.6インチPCもすっぽり入る15.6インチPCもすっぽり入る


特許資材の新機構で会社からそのまま会場に行ける「普段使いできる痛バッグ」
痛バッグとしてのアイデンティティは、缶バッジやカード等のグッズを入れて推しをアピールするビニールポケットにあります。
ですが推し活を楽しんでいるとはいえ、このビニールポケットを常時露出して普段使いするのは抵抗があるというのが一般的な意見です。
そこで「Obtenir(オプトゥニール)」は簡単な手順でビニールポケット部分がひっくり返せる新機構「リバーシブルポケット」を独自に開発しました。
ポケットの上部取付部は、面ファスナーの場合は着脱時にビリビリといった「音がするのが恥ずかしい」「見た目が安っぽい」という意見が多く、ボタンの場合は「外れやすい」、マグネットの場合はクレジットカードやキャッシュカードを「消磁する恐れ」「電子機器に影響を与える恐れ」があることから使用を断念することとなりました。
最も開発に時間がかかった新機構は、最終的にモリト株式会社の特許資材ブロックテーピーを採用することで解決しました。
着脱時にも音が無く、多少のズレがあっても取付可能、外れにくく軽く扱いやすいのが特長です。
この新機構により、通勤時や会社ではポケット内のグッズをひっくり返して隠せる「普段使いモード」、終業後に参加するイベントなどでは推しのグッズをアピールする「推し活モード」と切り替え可能な痛バッグとしてご利用頂けます。

「推し活モード」「推し活モード」

 

「普段使いモード」「普段使いモード」

独自の新機構「リバーシブルポケット」で簡単に付け替え可能独自の新機構「リバーシブルポケット」で簡単に付け替え可能


大切な推しを入れるからこそ、細部にまで妥協せずにこだわったバッグがあればきっと喜んで頂けるはず
「推し」は、その人にとってすごく大切で尊い存在です。
だからこそ「推し」を入れるバッグとして「細部にまで妥協せずにこだわったバッグがあればきっと喜んで頂けるはず」という思いをもとに「Obtenir(オプトゥニール)」が完成しました。
SNSから生まれた「Obtenir(オプトゥニール)」は安価なバッグではなく、大人の女性が持つにふさわしい品質や機能性を追求した特別なアイテムとなりました。
年末年始は3年ぶりとなる行動制限のない年越しとなり、海外旅行を始め大規模なカウントダウンイベントやライブも開催されたりと社会全体が盛り上がってきております。
Re:)am(リラム)の活動が、今まで以上に盛り上がっていく今後の『推し活』の手助けとなれれば幸いです。

グッズもつけやすい引き手や定期券などが固定できるループ付きグッズもつけやすい引き手や定期券などが固定できるループ付き

推し活に欠かせないリボンアレンジも可能推し活に欠かせないリボンアレンジも可能

特許資材ブロックテーピー、特注のピンクゴールドの金具もふんだんに使用特許資材ブロックテーピー、特注のピンクゴールドの金具もふんだんに使用

ショルダーストラップをつければショルダーバッグとしても使えるショルダーストラップをつければショルダーバッグとしても使える

 

汚れ防止の底鋲付きでしっかりと自立するデザイン汚れ防止の底鋲付きでしっかりと自立するデザイン


今回発表の新商品は2023年1月8日(日)にインテックス大阪で開催されるartVarie89にて実物サンプルの展示及び予約受付を開始します。
併せて、同日にネット通販サイトでの予約受付も開始致します。

オフラインでのイベントは空気感やお互いの顔を見てお話を伺える機会ですので、実際に開発に携わったスタッフがスペースに立ち皆様にお会いできることを楽しみにしております。

また、コロナ禍でお出かけを控えている方へもオンラインで「楽しいを愉しむ」を提供させてただければと存じます。

今後もたくさん喜んで頂ける商品やサービスで今まで以上に「楽しいを愉しむ」ことをお手伝いできるよう尽力して参ります。

※推し活とは?
推し活の経済効果は6000億円以上(矢野経済研究所が2020年12月に発表した調査より)とも言われており、新時代の経済活動を含んだ活動と言えます。
「推し活」は人物やキャラクターに限らず、作品やブランドあるいは店や場所や物など自分が好きになった対象いわゆる「推し」を応援する活動のことを指す新しい概念です。
経済活動として見ると、これまでのように「消費」を目的とするのではなく対象への「応援」を目的としている点が特徴です。
今や推し活はいわゆるオタク層だけではなく、それ以外の一般的な層にまでその広がりをみせています。

Re:)am(リラム)「Obtenir(オプトゥニール)」
2023年1月8日(日)予約受付開始

<商品詳細>
「Obtenir(オプトゥニール)」

・サイズ
本体:31cm×40cm×14cm
ハンドル:47cm
ベルト(最長):134cm

・重さ
本体のみ:1243g
ショルダーベルト:106g
※ひとつひとつ手作業で製作している為、若干の誤差や個体差がある場合がございます。予めご了承ください。

・通常販売価格
33,000円(税込)

・お届け予定
2023年5月頃

<出展イベント詳細>
arteVarie89(アルトヴァリエ)
2023年1月8日(日)10:30~15:00
会場:インテックス大阪
出展スペース:4号館T5859

ブランドサイト Re:)am https://relam.jp
販売ECサイト Ataraxia shop https://ataraxia.shop
オタク女子限定カフェサロンAtaraxia cafe https://ataraxiacafe.com
Twitter公式アカウント https://twitter.com/ataraxiacafe
Youtube公式チャンネル https://ataraxiacafe.com/youtube

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Friday, January 6, 2023

米雇用統計とISM指数受けて米10年債利回りは急低下=NY債券概況 - みんかぶFX

債券 

米国債利回り(NY時間16:30)
2年債   4.260(-0.198)
10年債  3.564(-0.155)
30年債  3.686(-0.108)
期待インフレ率  2.207(-0.016)
※期待インフレ率は10年債で算出

 きょうのNY債券市場で10年債利回りは大幅低下。この日は12月の米雇用統計とISM非製造業景気指数が発表となったが、それを受けてFRBの急速な利上げ期待が後退している。

 市場では次回FOMCでの0.25%ポイントの通常利上げを織り込む動きが加速。前日の確率は60%程度だったが、指標を受けて75%程度まで上昇。来週の米消費者物価指数(CPI)が期待通りにインフレ鈍化を示せば、かなり固まってきそうな情勢ではある。

 10年債利回りは一時3.55%まで低下したほか、政策金利に敏感な2年債も一時4.24%まで低下した。

 2-10年債の利回り格差は-70(前営業日:-74)と逆イールドの拡大は一服している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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Thursday, January 5, 2023

UPDATE 1-米新規失業保険申請、20万4000件に減少 3カ月ぶり低水準 - ロイター (Reuters Japan)

(内容を追加しました)

[ワシントン 5日 ロイター] - 米労働省が5日に発表した2022年12月31日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は1万9000件減の20万4000件と昨年9月終盤以来、3カ月ぶりの低水準となった。

12月のレイオフも43%減り、労働市場の逼迫が示された。米連邦準備理事会(FRB)が利上げを当面続けることが必要になる可能性がある。

ロイターがまとめた新規失業保険申請件数のエコノミスト予想は22万5000件だった。

PNCフィナンシャル・サービシズのシニア経済アドバイザー、スチュアート・ホフマン氏は「FRB当局者は昨年の大幅な金利上昇を踏まえ労働市場の鈍化を予想している」と指摘。「目下、労働市場はFRBにとって過度に逼迫しており、雇用の伸びは強すぎる」と述べた。

休暇期間に伴う変動で申請件数はやや不安定な面がある。テクノロジー部門や、金利動向に敏感な住宅・金融などの業界で多くのレイオフがあったものの、件数は非常に低い水準にとどまっている。

調整前の申請件数は5703件増の27万5552件だった。ニュージャージー州、ニューヨーク州、ペンシルベニア州、ミシガン州で大幅に増加した一方、ミズーリ州、テキサス州、ケンタッキー州で減少した。

12月24日までの1週間の継続受給件数は前週比2万4000件減の169万4000件だった。

国際的な再就職支援会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスは5日、米国に拠点を置く企業が昨年12月に発表した雇用削減は前月比43%減の4万3651人だったと公表。前年同月比は129%増えた。

22年通年に発表された雇用削減は13%増の36万3824人で、1993年の調査開始以来、2番目に低い水準となった。

労働省が今月4日に発表した11月の求人件数は1045万8000件。失業者1人当たりの求人件数は1.74件だった。

※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください

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Tuesday, January 3, 2023

中国、渡航規制課した国への報復主張-コロナ対策を「政治目的」に操作 - ブルームバーグ

中国は同国からの渡航者に一部の国が新型コロナウイルス関連の制限を課したのは「政治目的」だと主張し、報復する意向を打ち出した。中国政府は感染拡大を容認しているとはいえ、新型コロナが依然として当局にとって政治的に敏感な問題であることが示唆される。

  中国外務省の毛寧報道官は3日の定例記者会見で、「一部の国が中国だけを対象に入国規制を導入したのは科学的根拠に欠けると考える。一部の過剰な措置は受け入れられない」と述べた。

  さらに「新型コロナの予防と管理を政治的な目的のために操作しようとする試みに、中国は断固反対する。中国はさまざまな状況で相互主義の原則に基づいた相応の措置を取る」と続けた。個別の国名に触れることはなかった。中国は「国際社会との情報交換を強化し、コロナ打倒に向けて協力する」用意があるとも語った。

  米国や英国など一部の国は中国からの渡航者に対し、入国前のコロナ検査陰性証明の提示を義務付けている。日本は昨年12月30日から、中国本土からの渡航者および7日以内に本土を訪れた人に対し、到着時に新型コロナ検査を実施。陽性者は原則1週間隔離される。台湾は陽性者を隔離する方針を表明した。

中国からの渡航者にコロナ陰性証明求める-変異を各国警戒 (1)

  中国は3年近く続けた「ゼロコロナ」政策を解除したが、同政策の下、全ての入国者にホテルや施設での隔離を義務付け、入国を極めて難しくしていた。

原題: China Vows to Hit Back at Nations Imposing Covid Travel Curbs(抜粋)

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米10年債利回り低下 20年超ぶりの好調なスタート=NY債券 ... - みんかぶFX

債券 

米国債利回り(NY時間16:27)
2年債   4.382(-0.043)
10年債  3.765(-0.110)
30年債  3.869(-0.095)
期待インフレ率  2.260(-0.037)
※期待インフレ率は10年債で算出

 きょうのNY債券市場で10年債利回りは低下。FRBがインフレ抑制のための利上げペースをさらに緩めるとの見方から、米国債は20年超ぶりの好調なスタート(利回り低下)を切った。

 この日発表のドイツの消費者物価指数(HICP)速報値が、政府支援もあり、予想以上の鈍化を示したことも米国債利回りに影響している。

 今年もしばらくはFRBの動向次第の面が大きいと思われるが、目先は週末の米雇用統計が注目される。

 10年債は一時3.72%まで低下した一方、政策金利に敏感な2年債も4.34%まで一時低下した。

 2-10年債の利回り格差は-63(前営業日:-56)と逆イールドの再拡大が加速している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

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ロンドン株3日 反発 中国の経済活動再開への期待強い - 日本経済新聞

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ロンドン株3日 反発 中国の経済活動再開への期待強い  日本経済新聞
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Monday, January 2, 2023

“クワイエットアワー” 少しずつ広がる取り組み - nhk.or.jp

北海道小樽市のおたる水族館も去年2回、館内にBGMなどを流さない「音のない水族館」というイベントを実施しました。

イルカのショーではマイクを使わず、演技の説明を大きなボードにまとめて掲げ、来場した人がわかるよう工夫したということです。

今月も11日に「音のない水族館」を開催する予定です。

また商店街でも、各店に協力を呼びかけて週に1回ほどクワイエットアワーを実施しているところもあります。苦手な状況がある人の不安を取り除き、利用しやすい時間を作ろうという取り組みが少しずつ広がっています。

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“クワイエットアワー” 感覚過敏の人も過ごしやすく 広がる取り組み ... - nhk.or.jp

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Sunday, January 1, 2023

“クワイエットアワー” 少しずつ広がる取り組み - nhk.or.jp

北海道小樽市のおたる水族館も去年2回、館内にBGMなどを流さない「音のない水族館」というイベントを実施しました。

イルカのショーではマイクを使わず、演技の説明を大きなボードにまとめて掲げ、来場した人がわかるよう工夫したということです。

今月も11日に「音のない水族館」を開催する予定です。

また商店街でも、各店に協力を呼びかけて週に1回ほどクワイエットアワーを実施しているところもあります。苦手な状況がある人の不安を取り除き、利用しやすい時間を作ろうという取り組みが少しずつ広がっています。

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